「子どもで金儲けして何が悪いってか?」ドリームプラン たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
子どもで金儲けして何が悪いってか?
毎年この時期はアカデミー賞に選ばれた作品の公開が相次ぎ私もそれに乗せられて観るが面白いのだから問題はない。Codaに続いて似たような「感動作」なのだが娘が音楽大学に受かるのと姉妹そろってテニス界の世界チャンピォンになる話ではレベルが違うし聾者への差別と黒人差別もかなりレベルが違う。ウィルスミス演じるリチャードが隣人から告発されるほど酷い父親であったことは間違い無いだろう。「アイトーニャ」もそうだったけれど子どもを一流のプロスポーツ選手に育てて金を儲けて裕福な暮らしがしたいという馬鹿な親がいて当然であるしまして人間扱いされてこなかった黒人の白人ファースト社会への恨みは深い。来るべき時代が来て彼女たちが黒人の世界最強テニスプレーヤーとなりこのところのハリウッドも黒人映画なら無条件に良しとするばかばかしい時代が続いている。ヒンギスや伊達公子のウィンブルドンを楽しく観ていた90年代を想起する。パワーも重要だがメンタルも…そこが1対1で遠距離から殴り合うテニスの面白いところ。
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