「ボビー・オロゴンかよ!」ドリームプラン カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
ボビー・オロゴンかよ!
ウィリアムス姉妹のお父ちゃんとお母ちゃんがメインの話し。女ばっかりの5人姉妹だったとは。お父ちゃんのリチャードは昼間は娘達のコーチで、警備の夜勤。お母ちゃんは看護師で、家計を支えて頑張っています。庭付きの家に住んでいて、まずまずの中流家庭でしたね。ずいぶんと図々しいお方で、頑固で人の言うことは聞かないし、失礼な言動も目立つので、なんだかボビー・オロゴンみたいだなぁと思ってしまいました。声も低くてボソボソしゃべるし。娘達には謙虚になれと言いながら、自分はマッケンロー並みに高慢だったし。勝てば官軍といったところでしょうかね。テニスという貴族のスポーツにアフリカ系アメリカンが入り込むのは、さぞかし大変だったと思います。プロのコーチ(ジョン・バーンサル)がとてもいい人でした。お気の毒過ぎるほどに。ジョン・バーンサルはこういった役が多いですね。ちょっとメチャクチャなウィル・スミスを引き立てます。
お母ちゃんがお父ちゃんを諭す場面はちょっとホロリとしてしまいました。お母ちゃん役の女優さんは助演女優賞とれるかも。作品としてはあまりひねりのないまあまあの作品でしたが、黒人のスポーツサクセス映画としては「しあわせの隠れ場所」(アタシは全然つまんなかったですけど)が受賞したこともあるので、わかりませんね。サクセスドリームプランを思いついてから、さらに子供を授かることをなさったとのこと。プランのまず最初のステップはお母ちゃん次第だったわけです。お母ちゃんは夫婦のすれ違いにイライラしていたようでしたが、5人も作ったんだから、やっぱりお盛んですよね。
テニスのラケットのフレームがぐしゃぐしゃになるシーン連発かと思っていましたが、娘達はとっても素直でいい娘達で可愛かったです。
ちなみに、私の好きな女子テニスプレイヤーはドイツのアンゲリク・ケルバーです。
リチャードは子供の頃に買い物をする時に白人に触ってしまい、袋叩きにあってしまいました。それを群衆に紛れて見ていただけの父親にとても幻滅したというエピソードがありました。
子供の頃、駄菓子屋の軟球のボールを父親にいつか買って欲しかったのですが、ついに買ってもらえませんでした。一回だけ、またとないチャンスがありました。値札が重なって、百の桁が隠れていた時でした。50円だと思った父親が、「買ってやる」と言ったのです。嬉しかったですねぇ。しかし、値札の全体が露になり、250円だとわかったとたんに知らないふりをされてしまいました。とても幻滅しました。それ以来、過度の期待をしない人生を歩んでおります。「ふしあわせの隠れ札」のお話でございましたヽ(´д`)ノ
カールⅢ世さま
いつもありがとうございます
ボビー・オロゴンかよ!に大爆笑!
作品、役者愛に溢れるレビューに感動!
お父様とのエピソードに苦笑い😅
いつもながらカールさんのレビューが楽しみで仕方ないです!