「駄作である決定的なワケ。」DUNE デューン 砂の惑星 柿の種さんの映画レビュー(感想・評価)
駄作である決定的なワケ。
ゆったりとした流れ、スローモーションの多用、夢の回想の連続......。
ストーリーに起伏がなく、緩慢で非常に退屈です。脚本は間違いなく絶望的につまらない作品であることは保証します。
映像も屋外の描写は砂漠の薄い黄色で覆われ、屋内の描写は建物の灰色で覆われ、色合いに乏しく寂しくて非常に地味です。建造物や飛行機などは独創的でリアリティがありますが静的な絵面で魅せるタイプの映画で、動的なシーンはまったく迫力がありません。したがって、一部「映画館の大画面で観るべき」との声もありますが、私の見解としては映画館の大画面で観なけらばならない理由は特にないように思いました。
他に気になったことは印象付けるための演出なのか、やたらとスローモーションの場面が多く、全体的に睡眠導入のためのイメージ映像をひたすら見せられているかのような錯覚に陥ったことです。
また、そもそも引き込まれないストーリーであることに加えて、よく分からない夢の回想シーンが所々に差し込まれ話が切断されるため、非常に映画の世界に没入しづらいです。
ハッキリ言って特段あっと驚く展開もないので、ネタバレ見ても全く問題ありません。
この映画を評価している方の多くは、作品についてそれなりの予備知識がある方のように見受けられます。人を選ぶような映画ではなく、人から選ばれるような作品こそ優れた映画なのではないでしょうか。
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