劇場公開日 2021年10月15日

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「必ずIMAXの映画館でご覧下さい 砂漠の惑星デューン、その異世界への圧倒的な没入観を味わうこと、それこそが本作の価値なのです!」DUNE デューン 砂の惑星 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0必ずIMAXの映画館でご覧下さい 砂漠の惑星デューン、その異世界への圧倒的な没入観を味わうこと、それこそが本作の価値なのです!

2021年10月30日
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鑑賞方法:映画館

期待以上の出来ばえでした
ここまで忠実に映像化出来るとは思いもしませんでした

センスオブワンダー
想像力が羽ばたいて、誰よりも高いところから俯瞰する思いもよらない世界の光景
それこそSF映画が撮るべきものです

本作にはそれがあります
遥か昔に読んだ原作の、さまざまな名前、単語、概念
それらが一挙に蘇りました
十代に読んだものはそれほどに感受性の奥深くに刻みつけられるものだと知りました

羽ばたき航空機オーニソプターの映像には特に感激しました
ロックバンドYesのアルバムジャケットで有名な、英国のイラストレーター、ロジャー・ディーンの画集にあるオーニソプターを超えてくるとは正直度肝を抜かれました
防御シールドも、長いSF映画の歴史でも初めて納得のいく映像表現ができていました
いままでコアなSFファンはどんなSF映画でも何かしらその映像表現に不満がありました
そうじゃない!
その声を飲み込んで、自分を無理やり納得させなければならない映画ばかりだったのです
しかし本作にはほとんどそんなものは見あたりません
こそが凄いのです
真のSFファンが、SF映画を納得いく映像を初めて撮ってみせたのです
世界中のSFファンが待ち望んでいたことが、本当に長い時間がかかりましたが遂に実現されたのです

原作はぶ厚い文庫本数冊に及ぶ大河物語
とっいってワクワクして読むようなものではなく、十代であっても読破するのは苦行でした
だから映画化するには、原作から遠ざかるしか無かろうと思っていました
デビッド・リンチ版の無惨な出来映えからそう思い込んでいましたら
しかし、本作はどうでしょう!
リンチ版同様、原作に忠実に撮っています
正に正面突破しようとしているのです
しかも駆け足でなく、原作のようなテンポで展開させているのです
そんなことは絶対に不可能であると思っていたことです
それをやってのけてきたのです

本作は物語の筋とかそんなものは二の次です
詳細に作りこまれた異世界の世界観
それこそがテーマです
そこに没入することが目的の映画なのです

だから必ずIMAXの映画館でご覧下さい
それでなければ本作の価値が正しく伝わりません
できれば、日本に2館しかないIMAX レーザー方式で映写される映画館まで行かれるべきです
東京の池袋サンシャインシアターか、大阪のエキスポシティ109シネマズです
そこまで行って観るだけの価値があります

砂漠の惑星デューン
その異世界への圧倒的な没入観を味わうこと
それこそが本作の価値なのです!

あき240
雲呑さんのコメント
2021年11月10日

凄い情熱を感じるレビューでした❗️❗️

雲呑