「リンチ版の編集者の気持ちもわかる」DUNE デューン 砂の惑星 レインさんの映画レビュー(感想・評価)
リンチ版の編集者の気持ちもわかる
原作は未読。
ファーストインプレッションは、子供の頃TVで観た(昔は映画を放送するTV番組も多かった)リンチ版。
リンチ版はスタッフの編集でだいぶカットされ、さらにTV放送サイズにブツ切りにされていたので、ストーリーはてんでわからなかったけど、そのブッ飛んだデザインは良く覚えている。
今回の映画は、デザインはスタイリッシュになった。またリンチ版はホワイトメンウォッシュされていたが、女性や多民族になっていたのも今風。
大人になって「幻覚を見せるスパイス」「砂漠地域で採れる貴重な資源」の暗喩も分かるようになったし、「言葉が武器になる」事もこの時代に映画化する意味もわかる。
ただ、シールドに関しては、リンチ版の「画素少ないポリゴン風」の方が好みだった。
また、商業作品なのに3時間かけて導入部だけというのも…。
それを考えると、駆け足とはいえ数時間で一応の決着まで描いたリンチ版の編集者の気持ちも、今更ながらわかる気がする。
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