「スタイリッシュでDUNE大好き監督が作った正統派si-fi」DUNE デューン 砂の惑星 wub23さんの映画レビュー(感想・評価)
スタイリッシュでDUNE大好き監督が作った正統派si-fi
これは絶対IMAXで見る映画だとの予知夢を受けてUSシネマで鑑賞。予知夢は、正しかった。音響の壮大さ映像の美しさに文句なし、良かったです。
もしかしたら万人受けする作りでは無いかもですが、DUNE genuine というか、ゴリゴリのsi-fiファンとして強く世界観に引き込まれました。もともとの原作でも、過去の映画化でも、敵は醜く、皇帝諸侯も欧州中世のそれに類した描かれかたをされているので気にならない、ただキーマンは流石に多様な人種の方達を起用しているのが現代ハリウッド風。
メカニック(シールド発生装置やトンボ型オーニソプターのリアリティ!)やデザイン(ゴシックをベースとした宇宙船や建物最高!)、ずっとコレらを映してるだけの映像でも十分なくらいでした。
配役もポールのお母さんのジェシカさん、美しく謎と強さを持った役所、深くストーリーにも絡んでるあたりも、もしかして影のヒロイン?て思えるくらいスポットがあたってました。ポールは旧作映画のカイルさんと比べられてさぞプレッシャーがかかっただろうが、全然負けてない、今後更に化けそうな演技と存在感でした。監督、凄い主役を引き当てましたね。
ほとんど完璧でしたが、あえて違和感を覚えた所を挙げるとすると、
①ドクターユエ(yueって月のこと?)の設定
なんでもかんでも中国風取り入れたらミステリアスでエキゾチックでええんちゃう、というハリウッドの浅ーい演出の悪いところがででしまってます。おでこのマークは(帝国式条件付けのはずが)ただのオシャレマークぽくて余計。ポールまで普通語喋ってのも余計。
②アクションシーンが旧作映画と比べ…。
ジェイソン・モモアさんは個人技として文句なし。ジョシュ・ブローリンとティモシー・シャラメのムードが出ないと言いつつ格闘練習するところも頑張ったとしよう。それ以外の兵隊同士の戦いはなんだか通常の肉弾戦という感じで印象が薄い感じ。もっとこうDUNEという星の異質な戦い方を期待していたが(監督さん、格闘指導の方、欲張りでゴメンなさい)
それでも近年随一、映画館で観るべき映画なのは間違いないです。