「狙い過ぎか」DUNE デューン 砂の惑星 ゴールド寿司さんの映画レビュー(感想・評価)
狙い過ぎか
荒涼とした景色、壮大な音楽、張り巡らされた伏線…やりたい事は分かりすぎるほど分かるが、初っ端から狙い過ぎでは?
思わせぶりな演出や派手な伏線が、序盤から連続する。…ので、カタルシスが全く無い。こういう演出は中盤〜後半に掛けてたまにあるから良いんであって、観客が物語を理解する前に連発したら、ポカンと引くだけである。「何か初っ端から凄い事が起こってるっぽいけど、何なん?」と言った感じである。
終始同じ様な絵面が続く上に、曲もほぼ同じ。そういえばこの曲、IMAXのデモで流れてる曲に似てない?
いわゆる「見せ場」もこれと言って斬新な物ではなく、戦闘シーンも似たようなものが何度か繰り返される。
スターウォーズやブレードランナーといった壮大な物語感を(嫌というほど)感じるが、それこそ同作品の様に「入り口は狭く、出口はバカでかく」作るべきだったのでは。
とにかく積み重なる物がない為、「カタルシスが感じられない」。これが総評である。
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