「ん?」DUNE デューン 砂の惑星 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
ん?
天然資源があれは、ヒトは集まる。ヒトが集まれば、欲望が渦をまく。好むと好まざるに関わらず、ヒトは渦に捲き込まれてゆく…。
原作未読。予備知識はデビット・リンチ版のみ。でも未読のほうが好きに解釈できるから、いいかな。つまり、スパイスを石油(今の時代ならレアメタル)。砂の民をムスリムとすれば、作者の意図が、見えてきます。先日、自らをマフティと名乗る人物が、登場する映画を観たのですが、マフティでもマフディでも構いません。虐げられし者を解放する救世主、どんな人かしら。
映像的に、ナウシカとラピュタを観ているような。砂の虫は、蟲ですよね。蟲で作った刀、痛そうだし。羽根の生えた飛行機で竜の巣を越えたら、別世界だし。
デビット版は、監督さんも不本意だったそうですが、ダイジェスト版だったのかも。ただCGもない時代に、あれ程の悪趣味映像を創るのは、やはり凄いけど。
ま、そんないろんな要素に、御見物の夢と想像を乗せて、続編に期待している私です。
「スターシップトルーパーズ」
原作は「宇宙の戦士」。何時でも、何処でも、誰とでも戦争するヒトを考察する、深淵なSF小説らしいですが、映画版の監督は、あのポール・ヴァーホーエン。退屈だったので原作読破しなかったとか。結果、大変なことに。この映画を、で、ボク達は、未来永劫、こんなバカなことをするの?って云うメッセージとも、受けとれますが、そんなメッセージを、完全に破壊する悪趣味映像がぎっしり。本の解釈は人それぞれの自由ですが、映像化するヒトのイマジネーションは、今も昔も計り知れないものです。因みに、小説の戦闘宇宙服をパワードスーツというのですが、これを10倍にしたのがモビルスーツ。今でもプラモデルが人気ですね。