「リンチ超え。」DUNE デューン 砂の惑星 masayasamaさんの映画レビュー(感想・評価)
リンチ超え。
ドゥニのDuneはどうなのか?
リンチ超えられるか?
原作のドロドロ政治ドラマを描けるのか?
ただスタイリッシュなだけで終わるのか?
そんな気持ちで見てきました。
あまりに複雑な星間国際関係、種族、人間関係の原作なために積み残しは出たと思うけれども最低限の説明でまとめられたんじゃないかと思う。リンチ版はここがナレーションに頼りすぎて良くなかった。リンチは話が壮大すぎてストーリーテリング諦めて、あまり注力しなかったんだと思う。
登場人物についてはどちらも個性的な配役で甲乙付け難い。レベッカ ファーガソンがカッコ良いし、シャーロット ランプリング(あんまり見えない)も嬉しい。
ゼンデイヤの見せ場はPart2だな。
ティモシイ シャラメとジェイソン モモアもいい感じだった。(すぐにBL物のネタにされそうだww)
個人的には美術も含めてエグさはリンチ版の勝ちだと思う。
しかし総合的映画としてはドゥニ版が優れているというのが感想です。
他の作品見ても思うけどドゥニは引き絵がカッコいい監督。凄く印象的でドラマチック、巨大、広大な感じがつたわる。心を鬼にして引かないとこんな絵にならない。
CGを最小限(いうてもドカスカ使ってる)にするために砂漠で撮影、どのセットも巨大だったらしい。日本の映画では到底太刀打ち出来ない規模だ、羨ましい。
ジマーの音楽も久々カッコ良かった。
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