「地球 水の惑星」DUNE デューン 砂の惑星 Mさんの映画レビュー(感想・評価)
地球 水の惑星
感心はするけど面白くない映画を作る監督ドゥニ・ビルヌーブの最新作。感心はするけど面白くないとはどういう事か?、つまるところ、笑えないという事ではないか。
良い映画とは常に笑えるものである。ホラーだろうがシリアスドラマだろうが、声に出して笑わなくても、心のなかでクスっとくるシーンが1つはあるものだが、この監督の作品を観て笑った記憶が全くない。
もちろん、今作に置いてもそれは変わらない。
リンチ版の「デューン」を観て欲しい。笑い過ぎて確実に腹が痛くなるレベルである。
今作が傑作ではないが力作なのは間違いないだろう。原作を丹念に映像化し(その為に長いし、話は途中で終わっている)、画面に次々と登場するSFガジェットが観る者をデューンの世界の中に引き込んでくれて、観ていて飽きない。
が、それも中盤まである。後半舞台は砂漠に移るのだが、地球の砂漠とデューンの砂漠何が違うの?見渡す限り1面砂の為、SFガジェットの登場が極端に少なくなり、観ていて楽しくなく、長い上映時間が追い討ちをかける結果になってしまっている。
もちろん、原作通りなのだが砂漠でロケしました感まるだしである。見ようによっては砂漠で、変コスチュームを着た人達が演技してるイタい場面になっている。
役者ではジェイソン・モモア、ヒゲを落としサッパリしていて、正直こっちの方が良いかも、美味しい役を貰って好演してました。
一番はもちろんレベッカ・ファーガソン。美しく、今作で一番光っていた。