「ちょっと期待外れ。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が悪いのではなく、原作はSF小説の名作ながら宇宙帝国の設定が古典的すぎるせいか細部はともかく全体的に話が盛り上がらない。特撮・映像美は流石。」DUNE デューン 砂の惑星 もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっと期待外れ。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が悪いのではなく、原作はSF小説の名作ながら宇宙帝国の設定が古典的すぎるせいか細部はともかく全体的に話が盛り上がらない。特撮・映像美は流石。
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①遠い未来の話なのに、皇帝とか男爵とかLady何々とか、中世ヨーロッパみたいな世界感にやや違和感を覚える。『スター・ウォーズ』のようなファンタジーの趣があるSFであればまだ良いのだが。ドゥニ・ビルヌーヴの演出には『Arrival』『Blade Runner 2049』のような現代的な或いは少し突飛な設定のSFの方が合っているように思う。②シャーロット・ランプリングが何の役で出てくるのか楽しみにしていたら、終始ベールを被って顔がよく見えない巫女集団(宗教的な感じはなかったけど)の親分みたいな役。ポールと対峙するシーンでの貫禄・存在感は流石。この映画の中でも緊迫感とミステリアスな感じとが融合した良いシーンの一つである。この巫女集団が帝国を陰から操作しようとしているようなミステリアスな感じ、その力を女性が受け継いできたところも中世ヨーロッパ的だが(中世の日本もそんなとこ有り)、その力が超心理的なのはSFらしくて宜しい。③考えるに原作が古典であるが故に既に色んなアイデアがその後のSF映画に色々と取り入れられているので、“何処かで観た感じ”という既視感が先に立ってグッと入り込めないのだと思う。思いきってかなり今風に改変しても良かったように思う。まあ、Zendayaが言っているように 『It‘s iust beginning』なので続編(Part Ⅱ)に期待しましょう。
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