「マジメな作りでケレン味が少ない」DUNE デューン 砂の惑星 ぽったさんの映画レビュー(感想・評価)
マジメな作りでケレン味が少ない
一昔前のSFといった感じで(実際そうなのだが)、ユニークな世界像を構築している。
SFとはいっても人間関係やコスプレは『スターウォーズ』と同じく中世的だし、メカニックや怪物は7-80年代ふう。
主人公は優男だし、マッチョ役たちも清潔感がある。悪役はいかにもといったいやらしさがあって好感と拒否感の向け方がわかりやすい。女子ウケしそうだ。
映画は前半と後半では雰囲気が変わるし、この映画自体、序章的な位置付けだ。『スターウォーズ』や『マトリックス』でいえば覚醒編といったところだ。ただマジメな作りでケレン味が少ないので、アーティスト受けはしても、一般の人気は出ず、続編はないだろう。
音楽で壮大さを出しているが、アクションは物足りないし、怪物砂虫はもっと見たかった。
なんといっても、こんな砂だらけの世界に住みたくないし、あんな岩山に人は住めない。
コメントする