劇場公開日 2021年10月15日

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「物語を理解しようとしないとつまらない」DUNE デューン 砂の惑星 tokyuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0物語を理解しようとしないとつまらない

2021年10月16日
iPhoneアプリから投稿

個人的な感想としては、非常に面白かったし続編に大きな期待を寄せている。
しかし、恐らく脱落者が多いのではないだろうか。他のレビューを見ると、「知らない単語が多い」「世界観がよくわからない」などといった感想が多くあった。実際何の説明もされずに多用される言葉はあり、世界観の説明も登場人物の口からされることは無い。そのため全体的に「よくわからない」からつまらないという感想に至ったのだろう。
しかしそれはこの映画だけだろうか?鬼滅の刃無限列車編を思い出していただきたい。あれは一切用語や世界観の説明無くストーリーが展開していく。(呼吸、柱、鬼など)しかし評価は大絶賛。違いはなんだろうか。その用語や世界観を皆知ってるか知らないかである。鬼滅の刃は国民的に人気で地上波でも散々放送され設定くらい人から聞いたことがあるという人がほとんどだろう。だから成立した。
しかしDUNEは知らない人がほとんどである。映画内で説明するシーンを入れても野暮ったくなるだろう。ならば観客が事前に知っておけばいいのだ。それだけで脱落者は減るしより楽しめる。(私は事前知識無しで観たが楽しかった。)公式ホームページに用語解説のページがあるから映画を観る前に是非チェックしていただきたい。
別に事前に知ってなくても楽しめる。観客を選ぶ作品である。観る側の理解しようとする努力なしではきつい。
ストーリーがわかりやすく、ただ受け身で観てられてアクションの派手なアトラクション系の楽な映画を好む人には厳しいかもしれない。
「よくわからない」という感想が頻出した原因の1つに広告が悪いというのもあるだろう。
恐らく1話完結で未来を見ることができる青年が砂の惑星で悪を倒すというイメージを持ってる人が多いのではないか?しかし実際はまず続編が考えられており、砂の惑星を中心に宇宙規模で利害関係者の思惑が交錯する複雑な話なのである。広告では一切わからんだろう。
映像として面白いCMではなく、映画を魅力的に宣伝した上で実際の話と広告から推測されるあらすじとの誤差をなるべく減らすしてほしい。

tokyu
おしょさんのコメント
2021年10月28日

鬼滅の刃無限列車編が売れたのはアニメ鬼滅の刃(全26話)に爆発的な人気があったから、その続編にあたる無限列車編が注目されたんですよ。ご親切に無限列車「編」と書かれてありますからね。TVアニメを観た前提でお話が作られていますので、デューンとは比較対象にならないですよ。

おしょ