劇場公開日 2021年10月15日

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「155分じゃ短い」DUNE デューン 砂の惑星 aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0155分じゃ短い

2021年10月16日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

幸せ

待ってました!
あの、「デューン 砂の惑星」が再再映像化。しかもビルヌーブ監督。トレイラーだけでも期待が高まる。

鑑賞直後の感想は満足の一言。昔のデビッド・リンチ版は少し残念だっただけに、少し心配はあったけれど、その不安は一掃。

まずはビルヌーブ監督の描き出す映像美。影が強く意識されたコントラストの強い画面。左右対称やきっちりとした黄金比(多分)に収まっている安定した絵面。常に優雅さをまとった画面を堪能できる。この辺りは「ブレードランナー2049」などで築かれた安心感から、全てを預けて観ていられる。さらに、ハンス・ジマーの低音を効かせた静かで力強い音楽が圧倒的に調和している。

物語の背景を丁寧に説明しているのだけど、知っている自分としてもまどろっこしくなく、余計な説明に聞こえない。新旧ファン双方への配慮は、絶妙なバランスで成功していると思う。
役者陣もしっかりしていて、ティモシー・シャラメはポールのイメージにぴったりだった。ハヤカワ書房の古い挿絵(確か石ノ森章太郎さん画)は、円顔でその印象が強いのだけれど、現代版のポールには彼しかないだろう。レディ・ジェシカのレベッカ・ファーガソン、アトレイデス公爵のオスカー・アイザックもバッチリはまってました。

展開も、いたずらに盛り上げずに、壮大な原作にあわせたように、じわじわと感度を上げていき、スケール感の大きさを感じさせる、横綱相撲のような圧巻の進み方。急がず丁寧に、かつ冗長にならず。155分は普通では長時間だが、個人的にはあっという間に過ぎていて、もう少し長くても良かったなと思えた。

ちらほら映画評を見ると、IMAX推奨との事。今回は一般の画面と音でしたので、2回目鑑賞決定しました。

AMaclean