劇場公開日 2021年10月15日

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「今年ベスト(たぶん)」DUNE デューン 砂の惑星 せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0今年ベスト(たぶん)

2021年10月16日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

この世界にとって重要な資源"スパイス"が採れる砂の惑星デューンに皇帝の命を受け、統括しに来たアトレイデス一家(ティモシーはこの次期当主)が何とかデューンに元々住んでる一族(名前忘れた)と手を組もうとするも、実は皇帝が元々デューンを統括していたハルコンネン家と手を組んでアトレイデス家を陥れようとした陰謀で、、という話。

正直、絵面はずっと砂なので地味っちゃ地味なのだが、ドゥニ監督独特の映像美にハンス・ジマー(ノーラン作品常連で映画音楽と言ったらこの人)の音楽がのってくるともう最高よ。モンハンっぽかったけどやっぱり砂虫の描写が好きだったな。

さらに、基本的な話は皇位継承モノなのですが、今作ティモシーが父親の後を継ぐだけではなく母親からも然るべきものを継承している。それがティモシーの中性的な風貌とマッチしていて説得力がある。

さらにこの世界で女性はイスラム教の女性のような髪や顔を隠したスタイルで、イスラム教徒じゃない身からするとあの格好って女性が抑圧されてる象徴のように見えるんだけど、実は影で世の中を動かしていてその力をずっと女性達で継承している、というのが良かった。

しかも"声"を使うと言ったことをその人に従わせられるという最強の能力。途中お母さんがその能力を最大限に活かすシーンが出てくるんだけど、何でもありになりすぎて笑っちゃうから(笑).

最初タイトルにpart oneってついてるようにドゥニ監督は絶対2部作(かそれ以上)でやりたいけど、製作の時点で次があるかは決まってないらしい。なので本作中もめちゃくちゃ次回作の予告のような映像をティモシーの未来のビジョンで何度も見せられて、全然今の話よりそっちのが面白そうだし、ここまで見せるなら絶対やってくれないと無理!ってなる(笑)

さすがに評価も高いし、興行もいってそうだから次あると思うけど。

せつこん