「無駄がいっぱい」魔女がいっぱい Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
無駄がいっぱい
久々の洋画ということで観賞
アン・ハサウェイにロバート・ゼキメス
オクタビア・スペンサーもルース・エドガー以来かな
ビッグネームぞろいじゃないですか
感想としては
・非常にまわりくどいシナリオ
・絵本レベルの奥行きしかない
・全然しない伏線回収
・いちいち謎行動
・魔女のディティールはぶっちゃけやりすぎ
・子供泣く
・これハッピーエンド?
・ポリコレ勢大発狂
などイマイチでした
両親を事故で亡くした「ぼく」は
料理から黒魔術まで何でもできる高性能おばあちゃんに
引き取られ白いネズミのデイジーを買い与えられるなど
ショックから少しずつ立ち直りますが
ある日魔女に接近されおばあちゃんに打ち明けると
かつて友人を鶏に変えられた過去を語り
それはマズいと高級ホテルに姿を隠します
ばあちゃんは家も身なりもまあ中流ないでたちなのですが
知り合いがいるとか何とかとはいえなぜ高級ホテルに
突然行くのかカネはあるのか謎だらけ
何よりこの映画の舞台となる高級ホテルに行くまでに
30分くらいかかっており完全に迂遠した展開に
かなりウンザリしました
そして逃げ込んだ割にそのホテルには魔女の集団が
大挙してやってきて大嫌いな子供をお菓子をあげる
と釣ってネズミに変える決起集会?みたいなものを開きますが
「ぼく」やその場で友達になった食いしん坊ブルーノ
は見つかってネズミに変えられてしまいます
そして踏みつぶされそうになるところを突然
言葉をしゃべりだしたデイジーに危機一髪で助けられ
3匹はどうにか脱出し元に戻る方法を探ります
この決起集会のボスがアン・ハサウェイ扮する
グランウィッチ(大魔女)なのですが三本指の手や
裂けた口に一本指の足に頭髪はない恐ろしい姿を晒します
なんで晒すのかはよくわかりませんがハッキリ言って
かなりおっかない風貌になりうっかり親が連れてきた
子供は泣きだしてもおかしくないと思います
自分もアリス・イン・ワンダーランドの白い女王
やせめてマレフィセントくらいを想像してましたが
正直やりすぎだろうと思うほどでした
自分は過剰なポリコレには否定的なのですが
魔女の風貌があまりにリアルすぎました
なんか指の表現にはもうその筋から抗議があった
ようですが児童を押さえつけて無理やり薬を流し込む
シーンとかもいろいろ言われそうだなーと思いました
話がダラダラすぎるんでそういうとこに気がいって
しまうのかな
まあその後ネズミになった子供たちはおばあちゃんの
協力を仰ぎながらネズミになる薬を魔女たちに飲ませて
やり返し世界中の魔女のリストとネズミになる薬と
大金を手にして世界中の魔女を子供たちとネズミに
変えてしまおうという決起集会を逆にやって終わります
・・あれ?人間に戻らないの?と思うと
戻らないまま終わってしまうのです
それなりに強そうな魔女たちにその薬だけで子供を使って
やっつけようというのも現実感がわきません
しかも自分たちはネズミから戻れないままなのです
これで子供らのモチベーション上がりますかね?
何よりこれハッピーエンドでしょうか?
全体的なダラダラさやどうでもいい会話が多く
おばあちゃんもやたら咳き込んで病気である描写が
入るものの特に終盤まで何も起こらず終わっていき
なんかもっと色々なシーンを入れるつもりだった
ものをカットされてこうなったのかなという感じが
ありありでした
音楽はアラン・シルベストリだしビジュアルも見栄えして
面白そうなのですが観てみると残念な作品でした