「爆音上映」死霊館 悪魔のせいなら、無罪。 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
爆音上映
死霊館シリーズ劇場初鑑賞です。予習として死霊館前2作とアナベル2部作を見てきました。中々怖く、面白かったです。
ということで今作。R指定ということもあり、どうなるのか不安な面もありましたが、面白い作品に仕上がっていました。
全体的には音で驚かせる映画で、怖さは殆どなく、観ている側のリアクション映画になっていました。予告で流れていたウォーターベッドから手が伸びるシーンや、崖の下から手が伸びるシーンなどはある程度予想が出来ていたので怖くなかったのですが、不意の爆音にはずっと驚かされていました。
グロさの方にも着目していたのですが、父親を刺したり、リスカをしたり、体がありえない曲がり方をするぐらいでPG12でも良かったんじゃないかなという感じでした。良く言えば安心して観れました。
物語が一貫してちゃんとしたミステリーに仕上がっていました。実際の事件概要にも軽く目を通しましたが、現実離れした内容に驚きました。今作の現実と非現実のバランスの良さも実話をベースにしていることがとても活きていると思いました。
ウォーレン夫妻が劇中ずっと事件の解決なか勤しんでおり、途中途中悪魔に取り憑かれたり、幻想が見えたりと苦労の絶えない夫婦ですが、一切妥協することなく推理をし続けている姿は非常に真摯でカッコいいです。
今作の悪魔は夫婦が頼った元神父の娘でした。元神父がオカルト的なものから遠ざけた結果、悪魔と化すという、フィクションならともかくこれが現実で起きたと思うとゾッとしました。
正直ホラーとしては微妙な作品です。しかし、ミステリーへの没入感が素晴らしい作品でした。死霊館シリーズ
は初見でも観れる安心できるユニバースだなと思いました。
鑑賞日 10/5
鑑賞時間 16:20〜18:25
座席 M-6