劇場公開日 2021年10月1日

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「Take me. Call me.」死霊館 悪魔のせいなら、無罪。 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5Take me. Call me.

2021年10月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ブロンディの「Call Me」がかかった直後に電話が鳴るなんて上手い!などと思ったけど、終わってみると、誰からの電話だったか忘れてしまいました。電話の履歴が残らない1981年の物語。今の時代、履歴のありがたみをつくづく感じます。

 死霊館ユニバースとして8作目にあたる今作。ウォーレン夫妻、特にベラ・ファーミガもちょっと老けてきたかな~などと思いつつ、時系列的には最も新しいのでしょうがない。そんな夫婦の歴史をも感じられる作風というか、被害者でもあるアーニーと恋人デビーに触発されたのか、彼らの馴れ初めなんかも語られる。

 その若き二人の背景にあるのが“あずまや”(英語聞き逃した)であり、エドとロレインが17歳の頃・・・そうです。完全に『サウンド・オブ・ミュージック』へのオマージュ(『死霊館のシスター』でも感じられた)なのでしょう。「You are sixteen going on seventeen♪」と聞こえてきそうでした。ウォーレン夫婦の愛、そしてアーニーとデビーとの愛もテーマだと思ってます。

 タイトルからすると、法廷モノの作品になるのかと期待していたのですが、実はほんの味付け程度でした。もうウォーレン夫妻は心霊探偵!いかに悪魔が取り憑いたのかと証明することが本筋となっています。凶悪な悪魔、そしていかがわしい黒魔術。悪魔崇拝を行っている者がいるはずだと推理していくのです。

 特筆すべきは序盤の憑依シーン。デビッドくん演ずるジュリアン・ヒリアードの演技が凄い!中国雑技団かよ!と思えるくらい柔軟に体を曲げまくっていました(CGだろうけど)。そして、悪魔崇拝の祭壇を壊すために犯人(?)に行き着いたロレインが犯人と心が入れ替わり、視点がコロコロ変わっていく様子。なぜロレインが二人もいるんじゃ~と感じるところも恐怖でした。

 とにかく夫婦愛。ロケットペンダントの中にはあんなモノが・・・そしてラストも・・・

kossy
NOBUさんのコメント
2021年10月5日

今晩は
 ホラー(今作はオカルト映画だと思っています)映画チキンのNOBUです。
 日曜日のレイトショーだったら、あんまり観客は居ないだろう・・、と家から五分の映画館に行ったら、ホントに200席のうち3人くらい?しかいませんでした・・。
 何しろ、アリ・アスターの「ヘレディタリー/継承」を、”良く知らない監督だし、大した事はないだろう・・”と観に行って、余りの悍ましさに、”特にトニ・コレットの天井張り付きシーンからの首グサグサシーン”に前の席をビクっと蹴っちゃたり(ホント、スイマセン・・)、アレックス・ウルフのいけにえシーンなど・・。ケレド、今作オモシロカッタデス・・。
 驚愕した言葉。
 bloodtailさんのお言葉 ”ホラー映画耐性強化月間!”
 いやあ、凄いなあ・・。マダマダだなあ、私。では。

NOBU