「普通に面白い。が、邦題のセンスの無さよ。」死霊館 悪魔のせいなら、無罪。 きなこうどんさんの映画レビュー(感想・評価)
普通に面白い。が、邦題のセンスの無さよ。
死霊館シリーズというのですか?アナベルとかタイトルは知ってはいましたが、いまいち観る気がしなくて敬遠してたのですが、最新作が公開中とのことで、せっかくだからとばかりに観てきました。
普通に面白かった、というのが率直な印象。
基本、ホラー映画できっちり怖がらせつつ、若干のミステリーと愛。
傑作とか名作とまでは言いませんが、きちんと楽しませてくれる良いエンターテイメント作品だと思います。
シリーズ初見ではありますが、メインの登場人物であるウォーレン夫妻が実に良い。
旦那さんは重症心筋梗塞を患いながらもそこらじゅう駆け回るし、奥様は霊視能力が基本なのですが、終盤の一喝「神の名に於いて命ずる!!」は痺れました。
ストーリー的に度肝を抜かれたり大どんでん返しがあるわけでもありませんが、脚本が丁寧なので弛むことなく最後まで見せてくれます。
本作はホラー映画ですので、要所要所で怖がらせにくるのですが、それを堪能するには劇場で見るのが1番ですね。普通のテレビのスピーカーではこのドッキリは味わえないかとおもいます。
総じて、ホラー、ミステリー、愛といい感じに紡いだ作品だと思います。
ですが。
一言言いたい。
なんなんですか、このサブタイトルは。
先日も「元カレと絶対墜落したくない件」とかいうふざけたタイトルつけられた作品がありましたが、どんだけラノベ脳なのかと。
いや、つまるところラノベタイトルに釣られる消費者が愚かなのかもしれませんが・・・。
原題が「Conjuring: The Devil Made Me Do It」
ならば普通に直訳で「悪魔が私になさしめた」とかでいいんじゃないですか??
客が映画を観なくなる原因は配給側にもあるんじゃないかと思います。
さて、最後になりますが、実は1番怖かったのはエンドロールだったというオチ。
私が観た時は他に誰もお客さんが居らず、1人だけだったのですが、まあ曲の怖いこと怖いこと!中盤にストリングスとピアノの旋律が入ってきて一安心したのも束の間、最後にまた恐怖戦慄が!更には囁くような声が入ってきてガチ怖かったです・・・。