劇場公開日 2020年7月31日

「万人向きではないが、ロシア文化史に関心があれば」剣の舞 我が心の旋律 高森 郁哉さんの映画レビュー(感想・評価)

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3.5万人向きではないが、ロシア文化史に関心があれば

2020年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

萌える

日本人なら運動会のBGMでお馴染み、「剣の舞」の誕生秘話という触れ込み。だが憎たらしい文化省の役人や、ヒロインのバレリーナ・サーシャなどは架空の人物というから、ハチャトゥリアンをめぐる史実をある程度盛り込みつつ、エピソードを多数創作してドラマを成立させたのだろう。

ソビエト連邦時代、ハチャトゥリアンのルーツであるアルメニアも、ラジコフ監督が生まれたウズベキスタンも、中央のモスクワから見たらマイナーな民族が住む辺境の構成国。ロシアの多文化芸術はそうしたマイノリティが支えてきたという自負が監督にはあったはず。作曲家と役人の確執のエピソードにそんな思いが感じられる。

「剣の舞」を作曲する描写もなければ、初日舞台での踊りもさわりだけ。物足りなさは否めないが、サーシャ役ヴェロニカ・クズネツォーヴァの可憐さに救われる。監督の前作「Turkish Saddle」にも出演しており、お気に入りのようだ。

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高森 郁哉
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