「【イーサン・ホークの新たな魅力溢れる、ライトコメディ。彼の歌声が沁みます。】」15年後のラブソング NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【イーサン・ホークの新たな魅力溢れる、ライトコメディ。彼の歌声が沁みます。】
■最初に
私事で恐縮だが、イーサン・ホークは好きな俳優の一人である。
「ホワイト・ファング」で出会い、「ブルーに生まれついて」でやられた一人である。
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-ある日、同居するパートナーに敬愛する”幻”のミュージシャンからメールが来たら、どうするだろう?-
今作は、有り得そうだが、有り得ないイントロ設定がまず、面白い。
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アニー(ローズ・バーン)と”タッカー・クロウ”(イーサン・ホーク)を溺愛し過ぎているダンカン(クリス・オダウド)のやや、冷めかけたカップルとアニーがダンカンのブログに書き込んだコメントに”タッカー・クロウ”が返信してくる所から物語は始まる。
タッカーが母親の違う五人の子持ちで(彼、劇中では何人なのか分からなくなる・・)、今は元妻の家の裏のガレージに未だ幼い息子ジャクソン君(可愛らしい。時折女の子と間違えそうになった・・。)と二人で暮らしているという設定もそこはかとなく、面白い。
ーイーサン・ホークって、子供を愛するお父さん役が、最近似合うなあ・・とふと思ったりする。ー
何となく、”このままで良いの?”という気持ちを抱えながら、日々を過ごすアニーをローズ・バーンが可愛らしく演じているし、クリス・オダウドのオタクっぷりも合っている。
そして、今作を魅力的な作品にしている大きな要因は、劇中披露されるイーサン・ホークの”儚げだが、優しいフォーキーな歌声”であろう。
きっと、アニーも何だかんだ言いながら、”タッカー・クロウ”の声に惹かれていたのだろうな。
でなければ、あんなに素敵な一歩は踏み出せないだろうから・・。
ーダンカンがエンドロールで、”タッカー・クロウ”の新作を酷評するシーンは笑える。そりゃ、貶したくなるよなあ・・、ダンカン。-
<劇中で、数々披露される”タッカー・クロウ”バンドの代表曲でもある”ジュリエット” 恥ずかしそうにタッカーが皆の前で歌った”ウォータールー”だけでも、手に入れたい・・。”CD”で。>