劇場公開日 2021年8月13日

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「 臨月のサミアが職を探してカサブランカの街を彷徨う。当然見つかるわ...」モロッコ、彼女たちの朝 アンディぴっとさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 臨月のサミアが職を探してカサブランカの街を彷徨う。当然見つかるわ...

2022年5月3日
iPhoneアプリから投稿

 臨月のサミアが職を探してカサブランカの街を彷徨う。当然見つかるわけもなく野宿しようとするが、見かねたパン屋を営むアブラが招き入れる。一晩のつもりが結局は出産するまで住まわせることに。サミアもパンを焼いたりして働く。
 パン作りを手伝うことを許したり、家事を手伝わせたりするアブラだけれど、心を開くことはないのだが、娘はサミアと仲良くなり、母と娘2人の生活の中に新たな空気が生まれてくる。そのことに戸惑うアブラだが、だんだんとアブラの表情も変わってくる。日々の生活に追われ、忙しく過ごしていた毎日にアブラ自身も笑顔が増え、お化粧をしたり,若いサミアによって自分が女であることを思い出したように。
 イスラムでの女性の立場、アブラのダンナさんのお葬式の話やサミアが語る未婚の子供に対する世間の見方など、差別を考えさせられる内容。
 朝起きたら一緒にセンターに行こうとアブラはサミアに話していたのに、サミアは1人で出て行ってしまった。そこのサミアの心の内がもう少し描かれていればよかった。

アンディぴっと