「それぞれ前に進まなきゃ」モロッコ、彼女たちの朝 ターコイズさんの映画レビュー(感想・評価)
それぞれ前に進まなきゃ
未婚の母への視線が厳しいモロッコ社会で、サミアに手を差し伸べるアブラ。雰囲気といい、アブラはどこか赤毛のアンのマリラを思い出させるキャラクター。頑なで、心を閉ざしてる。
麺のように伸ばして作る手間のかかるパンを、サミアが器用に作る。アブラとサミアが作って売るパンが珍しく新鮮で、モロッコの風俗をうかがえるのは楽しい。
でも、現実は重い。重いけど、それぞれ前に進んでいく。寄り添ったり笑顔をもらったり刺激をうけたりしながら。
異国の風俗が伝わってくる映画が好きなので楽しめました。楽しいばかりではないけれど。
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