「後から思い起こすことの多い作品」モロッコ、彼女たちの朝 アツコさんの映画レビュー(感想・評価)
後から思い起こすことの多い作品
クリックして本文を読む
行く末を観客の想像にゆだねる感じのエンディング。
見終わって1日経ちますが
その後サミアはどうするのだろう
アダムはどうなったのだろう
アブラはサミアたちを探すんだろうかなど
描かれていないことを
あれこれ考えてしまう映画です。
(日本に比べてさらに)
女性の権利が認められていないことの多い国で
女だけで生きていくことがどれ程大変かということが
日々の生活で痛いほど身に染みて分かっているアブラだからこそ
サミアのことを放っておけなかったのだと思います。
でも、その出会いのおかげで
互いに得ることが大きかった。
サミアはアブラのように我が子を守って強く生きていく勇気を得たし
アブラは夫の死の喪失感から解き放たれ
人生を楽しもうとする気持ちを再び持つことが出来た。
ただ、生まれて間もない首のすわらない赤ちゃんを
縦抱きにしている演技には違和感を感じて
現実に引き戻されてしまいました。
よって、3.5となりました。
コメントする