耳をすませばのレビュー・感想・評価
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キツい
おそらくジブリの「耳をすませば」を俺は見てない。なので、ほぼほぼ初めましてな状態だ。
で、結構、衝撃的だった。
物語に矛盾があるわけではなく、現実と矛盾があるように感じた。コレはいったいどこの世界の話なんだろうかと…。
物語としては純愛モノなんだろう。主人公2人は一途な愛を貫き、10年の遠距離恋愛を経て結ばれる。
一回も会わなかったのだろうか?そのあたりに言及はしていないのだけど、どうにも雫を見ていると、10年間一度も会っていないように見える。
イタリアと日本なので、それなりに距離は遠い。高校やら就職を経て会えない事に慣れたのかしら…?自分達の夢に辿り着くまで会わないと決めたようではなさそうだ。聖司が持つ2人の写真にも、成長した雫と写っている写真はなかった様に思う。
…そんな状態で10年もの時を過ごせるのだろうか?
恋愛譚でありながら、恋愛の源泉を無視してるかのようで、とてつもなく居心地が悪い。
たしかに、それなりの頻度で会えていたならば、この物語は成り立たなかったのかもしれないが。
そのせいなのか、なんなのか、エラく限定された空間の中で物語は紡がれていった。
松坂氏は流石であった。
チェロを弾きこなし、流暢に英語を扱う。彼が聖司である事になんら疑問は持たないのだけれど…まぁ、清野さん程描かれてもないのだけれど。
違和感が残るのは雫だった。
なんか搾り出してるような感じが凄くする。
ただ、コレは清野さんが原因な訳ではなく「雫」の設定に問題があったように思う。
アレを「ピュア」ってカテゴライズしていいのだろうか?なんかその対極に位置するような気がする。
聖司がラストに送ってきた手紙も非常に不可解だ。
彼の演奏会を見たのかどうかも分からない。
別れを告げたかどうかも描かれていない。
おそらく告げてないんじゃないかと推察する。
でも、有給まで取って現地1泊2日はないんじゃないかと思う。あのまま会わずに帰ったのなら、あんな手紙の内容にはならないだろうし、別れを告げていてもならないと思う。じゃあ帰国するまでの数日は一緒に過ごしたのだろう?その間の雫の違和感に気付かないような聖司じゃないように思う。
まるで、何一つ変化も進歩もないような内容で…一旦はお互い逢瀬を意識したはずなのに、落葉が風にさらわれたかのように消えてなくなってたりする。
もう、物語のそっち方面の起点が隠蔽されてるような感触だ。なんなんだ?文部省はSEXが悪とでも言ったのか?どこへの忖度なんだ?コンビニからエロ本が無くなっても思春期の情欲はなくならないぞ?
体裁を整えて本質は見ないフリか?ありもしない温室を作って満足か?
…話が逸れたが、これも矛盾に感じる一つだ。
アニメは見てないけれど、学生時代の描写はアニメを模倣してるかのようだった。
「アニメを実写で再現する」ならば高得点なのかもしれないけれど、アニメの演出は、やはりアニメだから成立するのだと思える。雫の子役の芝居は、なんか手本があるかのようで…達者なだけに気味悪かった。
彼女自身は素敵な才能を有してはいるし、前向きにこの役に臨んだのだと思うのだけれど、アレは役者には残酷だと思われる。
こう言っちゃあなんだが、清野さんはこの役の第一候補ではなかったんじゃないかと漠然と思う。
何を提示したかったのだろうか?この現代に、この物語を持ってきて、一体何を語りたかったのか?
夢を持つ事の意義?
純愛?
「耳をすませば」の後を描く事によって、何を問いかけたかったんだろうか?
何にせよ、不可解な人物像から発せられるモノは砂上の楼閣にしか思えない。
海外ロケとか時代考証とかしっかりやってはくれてたのだが…根本が受け入れられなかった。
ジブリ版「耳をすませば」からすると全くの蛇足に思える。
綺麗でキラキラした映画
難癖をつけるのが恥ずかしくなるくらい綺麗で、眩しい映画だと思いました。
観ているこちらも硬くなった心が解きほぐされていく感じがします。
爽やかに映画館を出られること請け合い
\(^o^)/
全体的に映像が残念。
映像が…時代の雰囲気を出したかったのもあるとは思うが
なんだか、合成感とセット感がすごくて残念。
登場人物のセリフも、わざとらしさがあり学芸会かんがあった。
やはり、アニメを実写化することの難しさを感じる。
アフターストーリーなら、アニメに引きずられずにもう少しリアルに仕上げて欲しかった気がする。
ストーリーに関しては、ラストのまとめ方は良かったが
そこに至るまでが、妙に説教くさいというか、青春くさい感じがわざとらしく個人的には、やりすぎかな…という感じだった。
あと、やはりカントリーロードで観てみたかったな、などと思ってしまった。
アニメとは別に、これはこれとして楽しめると良いかなと思う。
原作ファンもジブリファンも納得?
原作とジブリバージョンの
ちょうど中間のような作品。
監督、脚本家の
「この物語は多分あの後の10年後
こうなるんだろうな…。」
という考えの元に創られた作品だと
いう目で見ればスッと腑に落ちると
思います。
「耳をすませば」のファンの真理を
大切にし、登場人物の人間性を
時間を掛けて考察し丁寧に創った作品とも
言えるかと思います。
アニメ漫画の実写化は難しい中で
世界観を崩さずに創れたのは
見事でした。
ジブリ版のファンです。本来の公開日からこの日を待ち焦がれ、満を持し...
ジブリ版のファンです。本来の公開日からこの日を待ち焦がれ、満を持して映画館に足を運びました。
個人的に大満足の内容でした。中学生時代に約束しあった互いの夢と2人の結婚、それぞれに言及していた点で、ジブリ版で空想の余地があった部分の答え合わせができたのではないでしょうか。またキャスティングに非常に満足しています。特に中学時代の回想シーンは雫たちがアニメの中から飛び出してきたようにさえ感じました。ルックスはもちろん、セリフの抑揚や間の取り方、カメラワークまでかなり忠実に再現されています。
しかし、イタリアで現地人とのいざこざをどう解決したのか、別れからプロポーズまで雫の感情の変化があまりに単純じゃないかなどと、疑問が残る点もありました。物語の最初の読者がおじいさんではなくなっていたことも残念でした。あとはやっぱりバイオリン職人のままがよかったかな。でもオーケストラで高音を担当するバイオリンから中音〜低音を担当するチェロに変更されていたことで、大人になるにつれ色々なことを経験し人生に深みが増している状態を示していたのかな、、、なんて思ったりもしました。考えすぎですね笑
なぜ「カントリーロード」ではないのか。ジブリ版は雫が恋愛を通して自分の夢を見つけていく過程であるのに対して、実写版はその夢や恋がうまく進んでおらずイマイチ自分の心に素直になれていない状態が描かれています。そこに「翼をください」をタイトル曲にすることで、彼らが生活の中で感じていた呪縛を翼が解いてくれる、その存在はお互いであると意味が込められていると解釈しました。
各シーンのセリフを覚えてしまうほど見ていたため、雫たちの「その後」が知れて大満足です。
箱庭感
まとまっていて悪くはないですが、映像もストーリーもこじんまりとした箱庭感。空撮はあるけど、舞台が概ね狭い部屋ばかり。編集部も4人だけだし。練ればもっともっと面白くなりそうな気がしてしまった。
アニメを下敷きにしているのかしていないのか曖昧なのは困ったが、エンドロールにジブリの文字はひっそりとあった。このひっそり感が実態なんだろう。
ところで主題歌、杏なんだけど、オリジナルを使わないんならもう清野菜名でよかったんじゃない?
可もなく不可もなく…
スタジオジブリでも映画化された不朽の名作漫画の続編を実写化、というどこから手を付けてよいのかわからない宣伝文句にめまいを覚える本作。ジブリの続編を描くくせに漫画を原作として取り上げのではと不安だったが逆だった。あくまで原作をベースとした続編を作り、ジブリしか知らない大多数の人間に向けてジブリ要素を入れざるを得なかった。というのが実情だろう。
だからカントリーロードから翼をくださいに、バイオリン職人からチェロ奏者にそれぞれ変更がされている。これらは原作にはない、ジブリのオリジナル要素だからだ。そのまま借りるのはよろしくないが、削ると混乱する。また、原作ではあったがジブリでは削られた聖司のファンタジー好きも見られたので、原作をベースにしていることは間違いない。
しかし原作で聖司は留学しない。ゆえにこの続編の存在自体がジブリを前提としている。つまり、ジブリ版をベースに着想したのに本筋のベースには原作を使ったというねじれた状態になっているのだ。
と、いうのは柊あおいファンとして思ったことで、映画自体は悪くはなかった。が、良かったわけでもない。タイトルの通り、宣伝文句の割にはひどいこともなく、可もなく不可もなく…。
しいて特徴を挙げるなら、前半は主人公の雫の周りに嫌な奴を配置しすぎ。しかも雫の精神的な成長になんらかかわりがなかったし。後半は雫の晴れた心持に現実を連動させすぎ。聖司に会ってすっきりした程度で人生のすべてが解決したかのように見えて、あまりにも説得力が…。
まさに中の中といった作品。意味の分からない宣伝文句からすれば及第点といったところか。
ジブリとは別物と考えれば
これはこれで有りかと思います。
悪人も殺人も超能力者も居ない、まぁ有休休暇が取れない程度でタイムリープも無い、ぽわん っと見られる作品。
原作の10年後、ほのぼのと見られます。
でも、なぜ “耳をすませば” ってタイトルにしたんだろ?
どうしてもアニメと比べられるのに。
素敵な作品でした。
出演している俳優さんが皆さんとても良くて、
とても好感が持てました。
ストーリー展開も、学生時代と10年後の描き方と
作品自体の構成がとてもうまくて、ジブリのアニメよりも
こちらの作品の方が好みです。
アニメに寄せたシーンもあり、最後まで
とても良い作品でした。
最近、清野菜名さん、よく映画館で観るなぁ。
ジブリの呪縛
ジブリの呪縛を強く感じた。
先に断っておくとジブリのアニメ版を観たことはない、又原作の漫画も読んだことはない。
そんな僕でも「なんかジブリっぽいなぁ」と感じた
それを特に強く感じたのが子役さんの演技。
正直子役さんの演技以外はそんなにジブリは感じなかった、というか上手いこと俳優さんが演技の中に落とし込んでるなと思った。
完全にジブリにはならず、リアルな演技との上手い塩梅を見事に表現していらっしゃった。
そのレベルを子役さんに求めるのは酷というものだが、ならば無理にジブリに寄せすぎない方が良かったのでは。
とはいえストーリー自体はよく纏まっていて良かった。
特に終盤の松坂桃李の破壊力がヤバすぎた。
なんで松坂桃李さんってあんなイケメンなんですか?()
この終盤のシーンでそれまでのジブリっぽさ云々がどうでも良くなった。
翼をくださいを歌うシーンはチェロの音の心地よさも相まって素晴らしかった。
最後にほっこりできる映画
大人になったが為に夢を追い続けるか、諦めて一社会人として暮らしていくかの迷い。
夢を掴んだが掴んだがゆえ、このままで良いのかと迷う。
大人になったがゆえの、2人の苦悩と葛藤が上手い事描かれていた。
過去(子供時代)の回想も、アニメキャラを演じてた子役も、イメージを崩される事無く描かれており、上手い事再現されていた。
(少しずつ原作がアレンジされてるが)
2人が再会してからラスト迄に、苦悩から解放され、葛藤の答えをみつけ心の大人としての成長。
純粋な少年少女が、大人となったが故のが、初めからラスト迄、しっかりと描かれていたと思う。
ただ、大人となった2人の日常を、淡々と見せられているようで、最後の誠司の場面までは感情移入が全然できず、何を見せられてるんだろうという感じ。
中盤からでもいいので感情移入だきるように作ってくれれば、ラストシーンで感動となったんだけどなぁ。
先入観無しで観れば
原作の漫画やジブリのアニメは観ていない中、実写映画を観ました。明るくて感動的なラブストーリーという印象。
子供の頃の雫と聖司の真っ直ぐで純粋な出会いや、大人になった2人のリアルな悩みなど伝わってきました。
劇中で、イタリアの生活や演奏風景が出てくるのですが、綺麗な景色で旅行をしたような気分になりました。
翼をください、久しぶりに聴いたけど良い曲ですよね。
原作を知っている方からすると、賛否両論あるかと思いますが、個人的に良かったです。
ジブリとの違いがやはり気になった
ジブリ映画との違いが観る前から気になる作品でしたが、観てみたら、やっぱり色んな所がちょこちょこ気になる作品でした。
そこ変えなくても〜って思いながら、なかなか集中できなかった。
主役の二人(大人)は、ジブリ映画のキャラクターに似ていた点は良かった!
話の流れも良かった!
しかし、カントリーロードが翼を下さいなところや、やっぱりジブリアニメと変えた話が沢山気になってしまったので、そこを変えないで上手く作って欲しかったです。
ジブリアニメからのファンは、みんなそう思うんじゃないかな~と。
編集社のシーンは先輩、後輩が良い人たちで良かった!
心暖まる作品
賛否分かれるかもしれないが、子役二人よく演じてたと思う。(特に安原琉那さん、、、)
主役二人も好演。特に、松坂桃李のおさえた演技が良かった。脇役人では、田中圭が良かった。
見終わった後、心が暖かくなる映画。
ただ、外人女性のエピソードは必要だったかと少し疑問に思った。
理想の物語
耳をすませばの実写!?
しかも、10年後!?
と驚きながらも、映画の公開を心待ちにしてました♪
中学生時代のシーンは学生時代を思い出して、ちょっとキュンっとしたり、
雫と夕子の10年続いてる友情を羨ましく思ったり、
杉村と夕子の二人に「おっ!ここにもさり気なく純愛w」とクスッとしたり、
なかなか認めてもらえないながらも、夢と仕事に奮闘する雫に勇気づけられたり、
聖司くんと雫の純愛に「こんなのありえないでしょっ」って思いながらも憧れてしまってたり
今の私とかけ離れ過ぎてるキラキラした世界に、何故か涙が止まらなかったw
私の心の中の水は、氷どころか、枯れ果ててしまってることに気付かされたからなのかな。
自分の気持に正直に生きてるつもりだったけど、違ってたと不覚にも気付かされてしまった気がする…。
もう年なんやろうね( ;∀;)
とにかく今の私には心の浄化Movieでした
残念
ワクワクしている気持ちが、観ているうちにどんどん冷めてくる・・・
忙しく過去と現在が行き来するたびに、気持ちも抜けて行きます。
ジブリが協力しているとはいえ、どうしてわざわざ中途半端にアニメをなぞった実写をいれたのか理解が出来ません。主人公の異常にダサいファッションといい、大映ドラマのような大げさなセリフ回しといい、観てて恥ずかしくなります。
大人パートの展開もベタで幼稚で、全く感情移入できません。
スタッフは恋愛映画を撮ったことがないのでしょうか?それとも「若いひとはこうすりゃ感動すんでしょ?」と舐めているのでしょうか。
極めつけは、押しつけがましい「翼をください」(カントリーロードではない)の劇中歌唱場面。邦画は主人公が歌い始めたらダメなんです(苦笑)。ドッチラケで、最後まで何とか持たせていた気持ちがプツ、と途切れてしまいました。
頑張ってる清野菜名、松坂桃李両名が気の毒です。
近藤監督が生きていて、この作品を見たら何と言うか・・
続編としてはあり寄りの普通だが…
むかしアニメは観たけど、原作は読んでない。実写だしジブリアニメとしての正統続編ではないので、アニメと設定や世界観は多少違ってもしょうがないのかなとは思う。
最後は10年の恋を実らせてのハッピーエンドということで、まぁ順当な流れかと。
しかし個人的にはこの時の雫の耳をすますべきは自分の心の声、聖司を本当に好きなのか、それとも夢をとるのか、そして今後どうしたいのかということだと思うので、10年間遠距離で付き合ってるという設定にしては疎遠すぎな気もするし、ずっと夢に縛られてるのはちょっと違うかなと思った。夢は別にその時々で形を変えても何ら問題ない気もするので、10年後の2人の設定としては耳をすます当人たちの心の声のベクトルがちょっと前作を引きずりすぎたのかなと思った。
なので、できれば変に別の仕事や遠距離恋愛設定を持ち込むよりも、聖司や雫が夢や相手とどう向き合うのかをしっかりと伝えた方がこの年代の話としては良かったのかなと思った。
そこらへんがちょっと雑な描写で他の事を入れすぎた為にぼやけてしまったのは少し残念だったかな。
なのでストーリーとしては卒業してイタリアに行ってから手紙のやり取りはあるけど、付き合ってるという訳ではない2人が、10年間それぞれの生活を続けていて、夢を諦めかけたり、挫折したり、お互い誰かと付き合って何となく別れたりして普通の20代を送っていたが、そんな折10年後またあの地球館で2人が出会い、お互いの昔の話や今の現状、夢などを語るうちに昔の想いが蘇ってきて、お互いに惹かれていき、でも聖司はイタリアにまた帰らないといけない、雫は夢を掴めそうなど順調になりかけてきたけど、自分の心の声に耳をすまして、、そして2人はどういう決断をしたのか。みたいな話の方が良かった気がする。
まぁ監督や脚本家によって内容は変わるんだろうけど、20代の耳をすませばを、やっても面白かったのかと思った。
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