劇場公開日 2022年10月14日

「ファンタジーとして楽しめるが、なぜ実写なのかという疑問は残る」耳をすませば tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ファンタジーとして楽しめるが、なぜ実写なのかという疑問は残る

2022年10月14日
Androidアプリから投稿

ジブリのアニメを観た時に強く思ったのが、わずか15歳で、将来の職業も未来の伴侶も決めてしまうのは、いくらなんでも早すぎやしないか?ということ。
たとえ、中学生の時に、なりたいものや好きな人がいたとしても、ほとんどの場合は、高校生や大学生や社会人として、様々な経験や出逢いを重ねていくうちに、違う職業に就いたり、別の人と結婚したりするものである。
だからこそ、この映画は、ファンタジーとして観るのが正解なのだろう。
ファンタジーであれば、自分に重ね合わせることはできなくても、こんなことがあってもいいなと思えるし、美しく、穏やかな世界に、心地よく浸ることもできる。何よりも、中学生と大人の主人公たちが、4人でセッションをしたり、朝日が昇る丘の上でのシーンが、10年という歳月を隔ててシンクロするという、心がときめくようなシーンも用意されているのである。
しかしながら、その一方で、そうしたファンタジーを、なぜ、リアリスティックな実写で作ったのか?という大きな疑問は残るのだが・・・

tomato