さんかく窓の外側は夜のレビュー・感想・評価
全85件中、81~85件目を表示
なんだかんだ言っても楽しみました。
原作読者なので見に行きました。
1. 三角の誰ソレ感がすごかった
ビジュアル的にも違和感あるなと思ってましたが、キャラ的にも、特に前半おとなしいなーと。おお、ずっと敬語でしゃべってる…(原作だと雇い主の冷川に対してタメ口だし時々殴ったりしてる)
2. ヒウラエリカに呪われる弁護士さんが超美人女優でびっくりした
原作では普通のおばさんです。
3. そんなタイミングで焼肉!そんな場面で肉の話!
4. 結局のところ、なぜ三角が冷川に好意を持つのかよく分からない
これは正直、原作でもよくわかりません。見てる分には面白いし、奇矯な性格に育ったのを本人の責任とは言えないが、あんま人間として好感を持てるタイプでもない。
単行本読みなので最終巻をまだ読んでいない。読んだら納得できるのだろうか。
5. クライマックスで「二人が空中で手をつないでくるくる回るイメージシーン」というプランがあり、実際撮影もしたらしいが、結局使わなかったらしい
実際にやったら、どっちかっつうと面白映像寄りになったのではあるまいか。ある意味見たい。
6. ラストがなんだかもやもやしますね。まだ教団やら「先生」やらの件が片付いたわけではないから?
7.逆木の出番がほんのちょっと。
つってもけっこう原作と違う部分があり、映画ノベライズが出てたのもあえて見てないんで、なんだかんだ言っても楽しみました。
ただ時間短いんでいろいろはしょられたし、迎くんが削られたのが寂しいですね。TVアニメ化の予定もあるらしいですが、そっちでは期待できるのかな。
触手プレイ
原作は未読です。
期待していただけに残念な内容でした。
いくらなんでも回収されてない伏線が多すぎました。序盤の腐った女性や主要人物の過去の回想での謎展開。やたら何度も流すので何かしら意味があるのかなとも思いましたが、特に意味はありませんでした。尺稼ぎかな?
予告編での交通事故、水没、転落、どれも序盤15分くらいで回収されるのであまり怖がる必要はありませんでした。
霊を祓うのも助手とリンクして手をスッと翳せば祓えるというチープなもの。霊を扱うのならばもっと派手に祓ったり、苦戦する展開とかを見たかったです。
宗教絡みの世界観がぐるぐる渦巻いていて、凡人には理解ができませんでした。触手が巻きつくプレイもあったりでしっちゃかめっちゃかでした。
主題歌は良かったです。以上。
鑑賞日 1/22
鑑賞時間 16:20〜18:15
座席 O-13
あー、もったいない❗️やればできたはずなのに…
『聖なる犯罪者』というポーランド・フランス合作の映画が1週間前に公開されています。
人間の業ともいうべき罪を帯びた振舞いや〝赦し〟という概念の在り方など、我が身のこととして考えさせられる作品です。2017年に公開されたマイケル・ファスベンダー、アリシア・ヴィキャンデルの『光をくれた人』と同じく西洋社会ならではの宗教的概念と現実社会の人間における罪と赦しについて、日本人である我々にも深い思索の機会を与えてくれました。
だからこそ言いたいのです。
この映画だって、深く思索させられる作品にできたのではないか。
この作品世界にも、前述した洋画に匹敵する精神世界の葛藤を描くチャンスがあったように思うのです。
ラストシーンの平手さんの左腕に刻まれた徴(しるし)は、もののけ姫で描かれたタタリガミとたぶん同じ種類の情念です(勿論、北川景子さん他ウラミ殺しされた多くの人たちの魂も含まれているはずです)。
殺された人の恨みやイジメなどに伴う負の情念は、理解することはできても、そのまま社会に増幅・拡散させてはいけない穢れなのだと思います。
ダメなところばかりの私たち人間ですが、一方で併せ持っているはずの寛容さに根ざした〝赦し〟の力を3人が合わせることで、ただ祓うのではなく、浄化することに重きを置いて欲しかったな、と思いました。
怖くはないし驚きもしないホラーサスペンス
原作は未読(ヤマシタトモコは好きな漫画家なんだけど)。霊を祓える男と霊が見える男がコンビを組んでいく話。
BL出身のヤマシタトモコ原作ならホラーではないんだろうなと予想。ホラーというよりサスペンスに近かった。そして、やはりというか岡田将生と志尊淳のバッグハグからの除霊シーンはとってもBL的。好きな人からするとたまらないんだろうなと思いながら鑑賞した。
でも主演2人よりも印象に残ったのは平手友梨奈。欅坂46で踊ってるときには全く興味がわかなかったがいいじゃないか。「響」を観たときもなかなかいいと思ったが本作はもっといい。にらみつけるようなあの表情、何者にも迎合しないかのような姿。これから楽しみな女優だ。
ただ、映画としては今一つかも。2人で除霊仕事するシーンがもう少しあった方がいい気がするし、貯金箱のシーンはややショボいし、最後も中途半端な印象。悪い教祖はほっとかれたのか?それとも次作に続く?
続編ありそうな感じだったし、次が作られるならスッキリした解決を望む。
【”心優しき霊能者の若人、哀しき令和の陰陽師と娘を魑魅魍魎道から、正道へ引き戻すノ巻”《前編・・。後編はあるのかな?》。平手友梨奈さんの無表情な”上目遣いの三白眼”が印象的な作品でもある。】
■今作の印象
・序盤、幼い頃から幽霊が見える事に悩まされて来た三角(志尊淳)が、除霊士、冷川(岡田将生)に”サンカク君・・。” ”ミ、ミカドです・・。”などと、BL風のアプローチをされ、更に胸に掌を載せられて、
”ああ‥、こんなに良く見えるのは、君が初めてだ・・。”
などと言われながら、マンマと冷川の助手になってしまう流れは、
ー ”お、BL風のお二人が仲良く除霊して、ハッピーエンドかな?”
などと有り得ない妄想に耽りながら、志尊さんの”戸惑う表情”に、
”この素敵な俳優さんって、絶対に、その気があるよなあ・・”
などと、ファンの方から飛び蹴りを食らわされてもおかしくない”邪気に満ちた心”で鑑賞・・。ー
◆が、今作はそんなに柔な作りではなかった・・。(反省。茶化してすいません・・。)
・哀れな子羊かと思っていた三角が、連続殺人事件を呪いで引き起こした女子高生、英莉可(平手友梨奈)と冷川の哀しき過去を透視し、彼らの現代での所業の根源を突き止めていく姿と、霊を信じない半沢刑事(滝藤賢一:邦画の良きバイプレイヤーである。どのような役も熟す、この方が出演するだけで、映画が締まる。)と冷川の幼き頃からの”ある悲惨な事件”を通しての関わりが徐々に分かって来る過程で、物語に何時の間にか引き込まれる。
ー そして、人の愚かしき性が併せて描かれる。
それは”信じてはいけない禍々しいモノ”を信じる事で、自分の存在意義を見つけようとする人々の哀しき姿。
ある意味その犠牲となった幼き冷川と英莉可の姿が描かれることにより、現代の彼らの所業が分かるという作品構成の妙。ー
◆この時点で、救われるべきは冷川と英莉可であることが、明白になる。
◆言霊、結界、呪、という陰陽師が使用していた言葉を使っていた冷川自身が、彼に掛けられた”呪”により、哀しき事件を引き起こしていた事実が分かった際に、幼き冷川の傍に寄り添った三角の優しき姿。
ー 冒頭の二人で焼き肉を食べながら、契約を交わすシーンが、ふと思い出される。ー
◆英莉可も同様で、仲の良かった三人家族に入り込んだ”禍々しきモノ”に家族を壊された恨みが、彼女にあの”穢い、呪われた結界”を作らせたことも、キチンと描かれている。
<最初は、斜に構えた態度で見ていたが、いつの間にか画面に吸い寄せられた作品。幾つかの瑕疵はあるが、見応えがある作品であると思います。続編はあるのかな・・。>
■蛇足
・”呪”を掛けられた者が眼から血を流すシーンは、ヨルゴス・ランティモス監督の「聖なる鹿殺し キリング・オブ・セイクリッド・ディア」を容易に想起させる。
第二作があるならば、是非、”不条理な世界観””只ならぬ、忌まわしき雰囲気”を醸し出すレベルの作品を期待したいものである。
全85件中、81~85件目を表示