「「ハッキリしろよ」という主人公の姿を自分自身と重ね合わせて」泣く子はいねぇが Koheiさんの映画レビュー(感想・評価)
「ハッキリしろよ」という主人公の姿を自分自身と重ね合わせて
大島優子との共演作である「生きちゃった」に続き、仲野大賀の煮え切らない役どころがハマっている。それに、つい、そういう歯がゆいところを私自身の姿と重ね合わせてしまう。これは現代においては不適切な表現にあたるのかもしれないが、ひとことでいえば「男ってバカだなあ」という感想がぴったりである。ダメな男の気持ちがわかってしまう。そこに、(元)妻役吉岡里帆のサッパリとした役どころとのギャップが鮮明に映し出される。過去(の栄光)にすがりたい男と前に進みたい女のすれ違う様子は他人から見れば興味深くもあるが、しかしながら、自分ごととして捉えてみると、けっこう深刻な問題である。バカな男とそうではない女とでは最終的に話がかみ合わず。切ない。
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