「男鹿で男鹿ぶりこ」泣く子はいねぇが Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
男鹿で男鹿ぶりこ
男鹿半島で暮らす娘が産まれて直ぐの若いパパが、大晦日のなまはげに参加し、酔って全裸で町中を疾走したうえ、それがTVで流されてしまい巻き起こる話。
娘の出生届を提出した大晦日、嫁から大人として未熟な様子を指摘されると共に、そろそろ限界と告げられる主人公。
そんな中、人手が足りない、と飲まないことを約束しなまはげに参加して、と展開していく。
それまでの経緯をみせるところはないけれど、普段からちゃんとしていないであろうことは在り在り。
そして2年後、離婚して独り東京で暮らす主人公だけど、しっかりした仕事をしている様子は読み取れず、そして秋田へ戻り…。
そこから明確にこうでしたと示すところはないけれど、絶妙に色々みえて来る、子ども染みた感じに言い訳染みた感じ、と一人だけ時間が止まっている様な、甘えている様な成長の無さ。
東京に出るにしても何一つスジを通した感じはなく、正に兄貴の指摘の通りなんだろうな…と。
成長したけど時遅くという物語ではないものの、最後は少しだけ、子どもに対する思いと意地とがみえて、ちょっと胸が熱くなった。
これが成長の兆しだったら良いのだけどな…とクズ野郎ではないもののダメなヤツという哀しさばかりが残った。
余談ですが、アゴゲンの茶羽根もびっくりな太賀のプリケツはお見事!
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