「【盛りだくさんで食傷気味も😁】」トゥモロー・ウォー ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【盛りだくさんで食傷気味も😁】
この作品は、映画館で上映して欲しかった。IMAXみたいな大画面とか、没入感の出るDolby Atmosとかは更にいいかもしれない。
まあ、娯楽作品だし、余計なこと考えないで観たいから、そのくらい楽しませて欲しいって思うけど、コロナ禍のせいだろうか、配信のみ。
残念。
ただ、配信の画面だけ観てても、相当お金がかかっているのが理解できる。
そして、いろんな意味で盛だくさん。
タイムリープ、蟻や蜂みたいな生態の強力エイリアン、この手の作品には定番の弱っちいやつ、またまた定番のイライラ演出、激しいバトル、二つの親子の愛情物語、自己犠牲。
ちょっと食傷気味になるけど…、
ひと工夫あるなと、ちょっと感心したのが、未来に行って自分に会うことがないような仕立てと、超ひも理論から推察される、過去に行って過去を変えてもパラレルな未来が生まれるだけで、今は変わらないのではとする疑問を生じさせないような、”未来の消滅”アレンジ。
もう一つ言うなら、アメリカの戦争って、21世紀に入ってからは、基本、守りの戦いで、攻めてくる”わけのわからないもの”や”思想”と戦うようになっていて、それを、このエイリアンで表したのかなと考えたりもした。
クワイエット・プレイスと違って、このエイリアンが泳げるとすると人間も絶体絶命だとか思うし、寄ってたかって湧いて出てくるエイリアンの場面は、ロード・オブ・ザ・リングのお城が闇の勢力に攻められる感じを彷彿とさせるし、あれこれ突っ込みながら、ちょっと笑顔で楽しめる構成だと思います。
個人的には、エイリアンの武器(爪?)でエイリアンに対抗する場面で、コングが、ゴジラの背びれでゴジラに対峙する場面を思い出して笑ってしまいました。
ストーリーは単純で分かりやすいし、加えて、アメリカ人の大好きそうなエンディングも用意されています。
映画館の公開がなかったところはマイナス。