「【横道なSF映画×ドラマ感ちょい足し。観やすい映画】」トゥモロー・ウォー 3104arataさんの映画レビュー(感想・評価)
【横道なSF映画×ドラマ感ちょい足し。観やすい映画】
・2021年公開のアメリカのSFアクション映画。
・2051年、地球外生命体によって人口50万まで減らされた未来。そこから2022年の現代へ人類の戦力を補給するためにタイムスリップしてきた兵士たち。未来の自分たちを救うために、とある家族の父親(元軍人の生物教師)が未来で戦う、という大枠ストーリー。
・本来は2020年の年末に劇場公開予定だったものが、コロナの影響で断念されたのち、配給権をAmazonが購入して、現在Amazon Prime Videoのオリジナル作品として、アマプラのみで視聴可能なようです。
[お薦めのポイント]
・横道な構成で観ていて安心
・地球外生命体(ホワイトスパイク)の出現設定が面白い
・きちんとスペクタクル
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[物語]
・未来に起きえる戦いに、現在から加勢して死ぬのか、現在起きていないのだから知らんふりして未来で待ち構えて死ぬのか…。深く考えざるを得ない葛藤がしっかり描けそうですが、この映画ではそこはさらっと流していて、それがアトラクション映画として観やすさがあってよいですね。
・終盤戦の物語は、少しだけ尻切れトンボ感が否めませんでしたが、ホワイトスパイク(地球外生命体)の起源や現在の未来のリンクのさせ方や伏線の張り方などは素敵だと思いました。横道の流れや作りの中に、一歩秀でたものを感じました。
・特に、主人公が自身の父(過去に縁を切っている)に対して「チャンスは二度とこない」という趣旨の台詞を吐き捨てるのですが、これが後半でつながったときは「うーん、素敵」とちびりと感動。横道すぎるドラマの流れですね。
[演出]
・初回タイムスリップ時の演出は素直に「カッコいい」と思いました。
[映像]
・ホワイトスパイクの動きなどは、想像できる範疇で、映画[グレートウォール]と映画[第9地区]をかけあわせたようなイメージに感じました。滅茶苦茶滑らかで自然な動きを演出してくれているエイリアンです。
[音楽]
・CMでも散々流れていた「ずーん…ずーん」というBMGが頭の中に残りますね。そしてゾクゾクします。本編を見ているときに親近感がわくようにCM時点から記憶に残す音楽でよかったです。
[演技・配役]
・主人公の娘さんが可愛すぎますね。吹き替え版でしか見ていませんが、非常に演技がお上手で。
・主人公のクリス・プラットさんと3度目の徴兵(未来へ行く)役のエドウィン・ホッジさんのコンビ感がしびれました。
[全体]
・いや、もう本当に「THE 王道」なSF映画にドラマ感を邪魔しない程度にちょい足ししている安定感のある映画だと思います。アマプラでしか視聴できませんので、自宅で電気を消して、音量を上げて、ピザとコーラを準備して、いざ!とゆっくり見るべきアトラクション映画だと思います。ありがとうございました。
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