「とりあえずでも、観ておいて損無し。」トゥモロー・ウォー アルさんの映画レビュー(感想・評価)
とりあえずでも、観ておいて損無し。
正直、映画館でIMAXで観たかったくらいの高いクオリティ。タイムリープはあくまでも物語上の切っ掛けの一つで、しっかりとした『SFアクション+家族愛=世界平和への戦い』な感じ。
だいぶ端折ったであろう部分も若干見えたが、それでも重厚なストーリー展開を138分にまとめたのは流石。素晴らしい脚本と、それぞれに意味のあるキャラ設定・配役、『ホワイトスパイク』の適度な既視感と怖さを魅せる“造形”、そして何処かで聞いたことのある“音(声)”の演出が絶妙。
実際に異星人に侵略されたら「こうなるであろう」お約束の展開。力の差を歴然と見せつけられるタイミング、展開も流れとして丁度良い。弱点があるが限定的で、尚且つ圧倒的な攻撃力の差を見せつけられるので、かなりの敗北感と現代兵器の無力感を体感出来る。
『ホワイトスパイク』の現れた原因にもしっかり言及しており、前半の無意味そうな伏線から回収したのは素晴らしい。
後半に差し掛かるにつれて物語に繋がりが出て、家族愛が大きなキーワードに。クリス・プラットの安心感ある父親像、J・K・シモンズの親心、イボンヌ・ストラホフスキーの父が大好きな娘、と世代が広がっていく心地良さと、そこに繋がるハッピーエンドも良い。
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