アムリタの饗宴のレビュー・感想・評価
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飛び降り自殺の繰り返し・・
全くもって、訳の分からぬ女子高生ホラー・アニメ。
アニメだから子供向けだと思ったら、全編グロティスクな人殺しシーン、舞台は不気味な高層マンション、そこから飛び落ちる少女たち、恐怖の正体も昆虫や亡霊で何だこれ?、シナオリオなんてあってないような同じ映像の切張り、繰り返し・・。
アムリタ (Amrita)は、サンスクリット語で神酒、永遠や不老不死を意味するようですがタイトルの意味は生と死の狭間で揺れ動く主人公「たまひ」の姿を通して、生命の神秘や恐怖を描くという作品のテーマらしい。
作家・監督の坂本サクの異常性の強い自己陶酔作品、正直、これ程、不快で難解な作品は他に観たことありません。おそらく、実写では無理、ほぼ個人技のアニメでしか作れなかったということでしょう、短いから観られただけで、何これ?しか印象に残りませんでした、ごめんなさい。
巣食う
「アラーニェの虫籠」の前日譚的な立ち位置の今作、48分の中編アニメ映画、これまた坂本監督が1人でその手腕を発揮しています。
当初公開予定の時期は確か2021年頃だったはずなので、やはり個人制作にコロナ禍は大打撃だったんだなと思います。無事に公開に辿り着いて良かったです。
とあるマンションの上から飛び降りの光景を目撃した女子高生3人が怪しげな世界に巻き込まれていく…という感じの始まりからスタートします。
前作は不快さを突くグロさが多かったんですが、今作はストレートなグロさなので、しっかりと直視することができます。体が虫に乗っ取られたり、体から触覚や足が生えたり、飛び降りの遺体が大量に散らばったりと、アニメでは中々見ない描写を堪能することができます。
正直、物語はアラーニェより難しくなっていました。前作より短い分、より坂本監督の考えがギュッと詰め込まれていたかのように思います。
タイムループとまではいかないと思うのですが、繰り返しの展開が続くので、ややこしいなと思うところは多かったです。
終盤も、3人はモンスターになってあの集合住宅に居座ることになったのか…なんだか不思議な気持ちになりました。
前作よりも作画のクオリティは抜群に上がっていて、キャラの動きも躍動感がありましたし、モンスターもしっかりと気持ち悪さがパワーアップしています。途中途中コマ送りみたいな感じになりますが、その場面は特別多くないのであまり気になりませんでした。
鑑賞日 6/1
鑑賞時間 15:55〜18:05(アラーニェの虫籠<リファイン版>と同時上映)
座席 D-4
良い意味で悪夢を観たような
何もかも正体がはっきりしない
秩序もなければ出口もない
一々理由も分からない
ホラーのように説明がつかなくてよい分、観終わったら逆にスッキリする
断片的で想像を超えた分、自分の解釈で片付けたり、あえて推測も諦めて感じるがままにしたりする
こういうの嫌いじゃない
心底の穴からジワジワと出てくる悪夢のネタを集めて具現化したような映画だが、
いろんなメタファーと看做して論述すると割と長文になるかも
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