ジェントルメンのレビュー・感想・評価
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監督の才能が枯れたのか…
私がかつて好きだった、ガイ・リッチーならではの小気味良い群像劇が久しぶりに観れる!と期待して映画館へ足を運んだ。
しかし、『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』や『スナッチ』のように幾人もの人物がそれぞれの思惑を持って複雑に絡み合い、そしてそれらが最後には収束され、一本の糸へと紡がれる秀逸なストーリーは今作には無かった。
相変わらず作品のテンポと音楽は良かったが。
もう、かつてのような作品は作れないのかな…。
ガイ・リッチーの才能が枯れたと痛感する作品だった。
別に面白くなかった要素を探す必要もないのではないかと…
ガイ・リッチー監督の群像劇ということで、必ず『ロック・ストック~』と比べられる作品ですが、そこに囚われてしまうのは正直不幸だし、そういうしがらみを取っ払ってしまったほうが、絶対に楽しめる映画です。ロックストック~を観たことなければ、4以下を付けづらい作品と言っても過言ではないでしょう。
妻の前だけジェントルマン‼
一代で大麻ビジネスによる巨万の富を築いたミッキー。引退宣言した彼のまわりには、利権をめぐり悪~い奴らが集まってしまい、コミカルで恐ろしい「ゲーム」を始めてしまった…といった物語(雑)。
比較的、王道を行くクライムサスペンスモノの作品。しかし、派手なアクションというよりは、悪党どもの駆け引きや心理戦をメインに、ゲスな探偵のフレッチャーがスキャンダルネタをちらつかせながら、ミッキーの参謀のレイにゆすりをかけていく様が描かれていく。
登場人物は、大麻王のような超大物から、粋がったガキどもといった小物に至るまで、皆揃いも揃ってワルモノばかり‼ジェントルメン…!?どこにいたのよ(笑)‼
それはそうと、悪党たちの騙し合いは、ややコミカルに描かれていながらも、手に汗握る展開。
登場人物皆がそれぞれの立場の元、命がけのゲームに没頭していく。味方かと思えば敵になったり。。
まぁ結局いつだってモノを言うのは金ですね。ペーパーウェイトもですぞ(タイタニック風)。
・・・。
そして沢山の登場人物がいますが、皆揃ってナイスキャラ。ワタクシの中では、キャラクターの良し悪しが作品の評価に直結したりするので、本作は宝庫でしたね。
特に気に入ったのは実質主人公とも呼べるレイですかね。
№2が優秀な会社は潰れない、なんてよく言いますが、ミッキーの大麻ビジネスが一代で成功したのも、間違いなく参謀である彼の力のおかげでしょう。有能に見えながらも、粋がったガキんちょに振り回されてしまう所なんかも憎めないですね。
ホント、彼には色々とお疲れ様!と言いたいです(笑)
そしてフレッチャー。とんでも無くめんどくせぇ奴ですが、本作が面白く仕上がっているのは彼のうざさあってこそ(笑)そしてブタのおじさんも…。
派手さは少なくとも、悪党達のコミカルでシニカルな闘いは、どこかおしゃれでスリリング。
公開から少し経ってしまっていますが、ナイスミドルな英国紳士の悪行を是非劇場でご覧ください♪
ライオンも美女には弱い
ロンドン暗黒街を舞台に、麻薬ビジネスで成り上がったミッキーを取り巻くワルたちの駆け引き。
なるほど、これがガイ・リッチー節ですか。
ただ、自分は正直微妙でした。
登場人物、設定、相関図などがパッと頭に入ってこず。
その割にイケオジたちがやりたい放題やりまくるので、結局なんだったの?とあまり印象にも残らない。
ただ、やりたい放題やりまくることで、分からなくてもなんとなくワクワク感は伝わってきて、緊迫感と興奮が良いバランスになっていたと思います。
特にラストにかけてはとても楽しい映画でした。
また、終わると思ったらまた始まるというのが何回かあって、テンポは良いのに体感的にはすごく長く感じた。
マシュー・マコノヒー演じるミッキーとマシューは別人で、マシューがマシューと呼ぶの紛らわしい笑
第一、設定として誰が敵か味方かわからない的要素がありますが、それ以前に、誰がどっち側なのかが分からなくなることもありました。
そもそもこれは現実の話なのか?作り話なのか?
とにかくもう一度出直してきます。
わざわざ劇場でまた観ようとはならないけど、もう一回観たら確実に評価も変わってくるはず。
元々マシュー・マコノヒー目当てだったのもあってか、ミッキーがただただカッコ良かった。
もちろんどの登場人物も魅力的ですが、銃突きつけるところや、妻への献身的な愛には男の自分でも惚れてまうわ〜。
冒頭のアレでてっきり彼の死までの物語だと思っていましたが、見事に裏切られました。
色々文句は言いましたが、ある程度の前情報入れてから見たら最高な映画だと思います。
追記:ビッグ・デイヴの豚動画内容気になる〜。
結果面白かったんだけど
シャーロックやアラジンを経験してしまったガイリッチーにロックストックやスナッチ時代の雰囲気を求めてしまった私が悪い。
おしゃれだしスタイリッシュだし中だるみありだしそうきたかー!だしラストに近づくにつれ盛り上がってくるし、マヌケと野心家とイキッたバカな若者とクセがあるキャラクターしか存在しないのとか、そうそうこういうの感じがガイリッチー映画だよね!とはもちろん思ったんだけど、盛り上がりきれないなにかがあってちょっと悲しかった。
でも面白いしもう一回見たいんですけどね!
本当に好きな監督だからレビュー下げたくないんだけど、期待値が高すぎたのか物足りなさが強く印象にの残ってしまった。
コリンファレルのできる男っぷりは最高にスキだよ!でも謎のヒップホップなんだったのんだろ、嫌いじゃないけどw
計算された良くできた作品なのですが、計算されてるが故に先が読めるというか
語り部が話しかける形式のおかげでスリルが半減してるような気がしました。
終盤のテンポの良さにはつながるのですが、分岐点までが長くてダレ気味だったように思います。
ネタバレになるといけないので詳しくは書きませんが、漠然とマフィアのソロバンがはじけないというか経済的合理性を欠く行動がどうにも腑に落ちませんでした。
もちろん、やられたらやり返すとかメンツを重んじるというのは理解できるのですが・・・
ウインウインでは満足しないということなんでしょうか
あと気になったのはジムの子供たちはアイドルかなにかなのでしょうか、演技力の割に扱いが妙に良いのが気になりました。
ロックストックとは当然ながら別物
「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」や「スナッチ」に原点回帰という評論を観て、とても期待してみにいきました。
オープニングから、銃で頭を打たれる描写が悪い意味で刺激的 (意味がわからず刺激的で少し気持ち悪いだけ) で嫌な予感がしました。
その後ひたすらヒュー・グラントが喋りまくる内容に、私の頭が悪いからか、なかなかついて行けず。
中心人物のミッキーは極悪人なのになぜか正当化されていて、まったく好感が持てません。表面的な大麻の理論を語って自分を擁護。愛妻家だが、肝心の妻は能面で大根。
好感の持てる登場人物は一人もいません。
画面の中で殺されるのは、全員中国人とロシア人なのが露骨でした。それで喜ぶ観客がターゲット層ということでしょうか。ドライ・アイなんて2回も意味なく殺されてる。
過去作と比較するのは監督に悪いけれど、ロックストックのような洒落たユーモアと面白さは感じませんでした。
ただ最後まで観られたので、今どきの面白い刺激的な映画なのだとは思います。
また、ロックストックに原点回帰という触れ込みのおかげで久しぶりに映画館まで足を運んで雰囲気を楽しめたのがとても良かったです。
トリッキーでスタイリッシュ、ガイ・リッチーの本領発揮
すっかり悪党面になったヒュー・グラントが、大麻ビジネスで裏の財をなすマシュー・マコノヒー親分の側近であるチャーリー・ハナムに向かって、彼らの悪事を映画の脚本に見立てて語ることで物語は進む。
だが、この進行が最初は辛かった。
主要キャラクターが次々に紹介されるのだが、名前も関係性も覚えられない。
台詞にスラングやダジャレが混ざっているからか日本語字幕の漢字にカタカナのルビがふられたり、画面に文字が表示されるから字幕がそこに乗っかったりして、全くついていけず早々にストーリーを追うことを諦めかけてしまった。
ところが、コリン・ファレルがファストフード店で不良少年たちを蹴散らすあたりからか、格闘技チーマーたちが大麻栽培所を襲撃するあたりからか、エピソードに派手なアクションが織り込まれ始めるとどんどん画面に引き込まれていった。
ナントカ卿の娘救出劇、中国マフィアからの買収交渉劇など、単品でも面白いエピソードが積み上がっていき、グラントとハナムの会話も面白味を増していく。
そして、点と点が線で結ばれるや、見事な逆転劇が待っている。
終わってみれば、実に巧みで、面白い映画を観た感覚で劇場を出られた。
どこまで本当の話かわかない
大麻農園の所有権をめぐる悪い大人たちの抗争。ミラマックス配給の映画は「コードネーム、U.N.C.L.E」以来で、イギリスの映画はキザな台詞回しの多い映画という印象です。娯楽映画としては面白くない。コメディというよりブラックな内容が多く、男性向け。日本で例えると「オシャレなVシネマ」という感覚でした。
話の内容も平行線をたどったまま特に進展がなかったので眠たくなり終盤になっても結局よくわからなくなりました。大麻の栽培に関しても大量に生産できるのは理解できたけど、販売ルートが描かれていないのが観ていて違和感を感じました。
「ジェントルメン」ぶりの演技合戦
ガイ・リッチー作品らしく、小気味いいテンポのカッコよさアリアリの映画。
マシュー・マコノヒーがジェントルマンなマリファナキングをおしゃれに演じてくれました。
一人のジェントルマンだけでなく、登場人物はそれぞれあらゆる面でジェントルマンで
タイトルどおり「ジェントルメン」な野郎たちの駆け引きがチョー楽しかった。
ヒュー・グラントの役どころは楽しかったけど、それ以上にコリン・ファレルがいい味出してました。
内容云々よりも「ジェントルメン」ぶりの演技合戦を観る楽しみを感じさせる作品でした。
オッサンがカッコイイ映画は好き。
非常事態宣言下でやっと見に行けたよ。「スナッチ」好きなんで、期待しておりました。
レビューをチラ見すると、「話が難しい・眠い」とか「腕が落ちたなガイリッチー」とかの辛口コメントもありましてちょっと不安になっておりましたが、鑑賞後は「あー見て良かったなー」と概ね満足いたしました。
何が好きだったのかというと「おっさんがカッコイイのが好き」ということにつきますか。あとセリフ回しかなぁ。中国人マフィアに「ヘロインを売るのは良くない」とかユダヤ人の敵役に「俺は金には寛容だが、、、1ポンドの肉で支払ってもらう」とかキッついエスニックジョークがブリカスっぷりを表してまして、なのに立ち振る舞いや服装が紳士なんだよなぁ。これだからジョンブルは。。。
とまぁ、汚いFワードがガンガン出てくるクライムサスペンスですが意外に「頭がおよろしい映画」でもあります。つまり難しい、わかりにくい、知識がないと面白くないという一面があります。
別に「面白くなかったと思った人」=「頭が悪い」と言っているわけではありません。エンタメ映画としては小難しい作りとなっており、その点ではあまり出来の良い映画ではないからです。
ここらへんは、「自分は好きな映画」なのですが星5点にしなかった点です。
「面白くなかった」という感想の人にも共感できるから。だから-1点で星4点にしました。
英国紳士っぷりとは裏腹に、英国貴族社会の病んだ暗黒面も出てきて、広大な屋敷や名声を維持するために広大な土地を大麻農場として差し出しているあたり、しかしその報いか子供が麻薬に溺れるという皮肉も、「現実にもありえるな」と妙な説得力があって良かった。
英国でしか撮れない良い英国映画でございました。満足いたしました。
マシュー・マコノヒーが出てるから、それだけを理由に鑑賞したんだけど...
マシュー・マコノヒーが出てるから、それだけを理由に鑑賞したんだけど、面白かった!
マシュー・マコノヒー以外は知らない。ヒュー・グラントやコリン・ファレルは聞いたことあるくらいだ。
ヒュー・グラントやコリン・ファレルを調べてみると、過去作ではイケメン役で出てることが多いみたいだが、本作ではただのオッサンだ。
オッサン達がメインで出てるけど、戦うと強くて、若者の不良を簡単に倒してしまうのは、格好良かったな。
マシュー・マコノヒーは大麻王ミッキーを演じてる。ミッキーは大麻工場を手放したいんだけど、商談成立しそうな所で大麻工場の一つが襲撃にあって大損失を被った。
実は商談相手のマシューが大麻工場を安く手に入れようとした策略だった。結果的には、マシューの策略を見抜いて、損失を補填させてしまったけど。
ミッキーの右腕レイは存在感があった。主演よりレイの方が出番が多かったんじゃないか?
レイの自宅を訪れた探偵フレッチャー(ヒュー・グラント)が、ミッキーの組織の弱みを握ったからレイを揺するんだけど、実はレイは全て知っていたってオチも良かったね。
で、フレッチャーは命乞い的に、レイ達が殺してしまった若者が実はロシアの富豪の息子ってことで、ミッキーやレイがロシア人に狙われる、と話すと、姿を消してしまった。
フレッチャーは映画会社にシナリオを売ろうとしてるみたいだけど、会社から出ると、難を逃れたレイに捕まった。
どんでん返しが何回かあって、最後までどうなるか分からないから、飽きなかった。
最初にマシュー・マコノヒーが撃たれた?みたいな所から始まるから、その後、いつ銃が発砲されるんだろうと、恐怖感があった。
レイの家の冷凍庫に若者が格納されてるし、中国マフィアも氷漬けだった。
雑誌の編集長はブタと何したんだろう?
ガイリッチー監督色強めです
大麻でのし上がった男が、これからの人生の選択を行うことで起こる物語をガイリッチー監督の独特な視点とコミカルなやり取りで描いた作品です。この監督の地元作品全般なのですが善人は出て来ません😁千鳥ノブさんじゃないですが「クセがすごい」方々ばかりです。
導入部分から伏線と時間軸をいじってるので謎解きもなかなか凝ってて楽しめます。
またこの物語の2段オチのもう一つも監督ならではの遊び心があり好みです。
見終わって後味悪いような微妙な気分に
このサイトではちょっと違いますが、「死んだ麻薬王の遺産を巡る戦い」、ざっくり言えばそういう風のあらすじを読み、「個性豊かな曲者たちが高度な駆け引き報復合戦を繰り広げ、最終的に聖人君子でなくとも憎めない人物が勝利を収める」といった具合の痛快な内容を連想したので、私はこの映画の視聴を決めました。
そういう期待はことごとく裏切る映画でした。勝ってほしいような「ゲーム」の参加者はロシアの財閥長ぐらいでした。彼は息子がゲームに巻き込まれ死んだので麻薬王に復讐しようとしており、唯一応援出来るゲームに参加した動機を持った人物ですが、理由が理由なだけに状況を分かっておらず、参加者と呼べるか怪しいもので、何より出番はほんの少しでした。
そしてこの映画は終盤まで狂言回しによって(登場人物の一人が遺産を巡る戦いについて説明する体で)進められるのですが、その過去の回想の中で麻薬王は、ピンチらしいピンチに陥る事も、必死になる事も無く、自分の財産を狙う者達を圧倒します。
期待通り高度な駆け引き報復合戦で圧倒しているのなら良いのですが、麻薬王のオーラとでも呼ぶべき謎の力で圧倒しているのがほとんどです。例として、麻薬王は中国マフィアのボスの茶に毒に盛って立場を示す場面がありますが、「じゃあ具体的にどうやって茶に毒を盛ったの?」「そんな簡単にそれなりの地位に居る人に毒を盛れたら苦労しないでしょ」といった疑問に対する答えが、「俺は麻薬王だから気付かれずにお前の茶に毒を盛れる」で、反応に困る訳です。
ゲーム参加者たちもゲーム参加者たちで大胆な手段に出ず、麻薬王の財産を狙うにも関わらず武力対策が疎かだったことが原因で次々とつまらなくやられ、噛ませ犬であるようにしか感じません。
しかし、そんな麻薬王も殺されるシーンを冒頭で既に流されていますので、回想の中で強者として振舞えば振る舞うほど、観客は圧倒的強者が誰かに負ける後の展開に胸を膨らませる訳なので、それが雑であろうが、他の登場人物を噛ませ犬にしようが、大した問題ではないでしょう。
それにも関わらず、後半、麻薬王が実は殺されていなかったと分かり、「俺は麻薬王だからお前の護衛をこっそり帰らせられた」でユダヤ人富豪を片付け、財閥長の襲撃からは運良く助かり、一度は口八丁で危機的状況を切り抜けた狂言回しを麻薬王の右腕がその居場所を突き止め、麻薬王笑い、そのままエンディングです。カタルシスに欠ける。誰かが麻薬王の財産を手にするところを見たい一心の私には、その一言に尽きる結末でした。
とは言え、事の巡り合わせの配置や伏線回収、そういった要素は綿密と計算され、麻薬王の妻なんていかにも使用人をいびったりしてそうで配役も的確で、間違った期待を抱かなければ、良い映画ではないでしょうか。
王者を操るのは、女王
カッコよいなぁ~
とにかく、一途な感じがキマッテル。
何も予備知識なく観た方が面白い(と思う)
どんどん、話に引き込まれていくし、クライムムービーだけど、それほどちみどろじゃない。
イギリス舞台のこういうの、好きかも~
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