「『タックスヘイブン』と『タックスヘブン』は違うぞ!」21世紀の資本 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
『タックスヘイブン』と『タックスヘブン』は違うぞ!
先ずは何だこれは?
岸◯総理◯臣の新資◯主義だぜ。
18世紀の哲学者ベンタムが説く功利主義で解決する結論は古過ぎる。
それが淘汰されて出来たのが、コミュニズムで、本来は共産主義とは哲学の用語。いつの間にか経済学に利用されている。従って、完全な共産主義を建国出来た国は一国も無い。何故なら人類の哲学がそこまでに至っていないからだ。あくまでも社会主義であり、社会主義であるから、国家社会主義に姿を変容するのだ。
さて、この著者は40分辺りから戦争を語りだす。
『戦争破壊による資本の消失は、資本家からすれば消失になるが、その崩壊は悪い事だけではない。社会の力関係が一変するからだ』と力説する。続けて
『JAPE(差別用語)が無条件で降伏した』という紙面が映し出され『戦争は死と絶望をもたらす一方、お互いの人間性を認識させてくれる。』さらに調子に乗って『西洋啓蒙思想と合体して平等性を実現するのだ』と言い切る。そして
1時間5分で日系アメリカ人経済学者が出てきて
『民主主義は権力の偏りを生む』と言わせしめ『一票は幾ら?』と言い切る。銃後でフランスの学者が念を押す始末。
さて、この程度のドキュメンタリーだとは思ったが、全部が間違っているわけでは無い。しかし、この程度なら中学3年生の公民まで学習すれば、誰でも知っている。では、どうしたら良い?『富の再分配さ』と結論付けて、法人税の増税に問題を帰着させている。しかし、それは功利主義であり、それが過去に失敗したから、社会主義が生まれている。だから、
『じゃ!戦争して価値観を変えろ』と言い出しかねない。
社会主義国家は大国中国を残して崩壊したが、ロシアとウクライナの争いやイスラエルとガザ地区の争いを見ていると、社会主義の方がまともとおもえてしまう。そして『国家資本主義』なるものが新語として登場するが、それを『帝国主義』と教わったが。西洋は産業革命であり、日本は明治維新である。
もう一度見る事はないが、新たな黄禍論の始まりで、2045年にヒトラーが予言したように
『ナチス・ドイツは100年後に復活する』が実現せねば良いが。因みに、ヒトラーは選挙で選ばれたと記憶すべし。日系の経済学者の論拠はそこにある。間違いだけどね。
一言で言えば、労働の変革ではなく、新たな産業革命だと思う。勿論、ITとかではない。やはりエネルギーの産出方法の革命とかを望む。
従来の発電は、何かの化学的変化が電気を生むわけではなく、タービンの運動エネルギーを電気に変えているに過ぎない。つまり、水、風、火力、原子力であっても、タービンがなければ、電気は生まれないのだ。化学的な変化が電気を帯びた物質に変わって発電する方式は確立されていない。月に行く事に産業を見出そうとするなら、そちらの方が先だと思う。
しかし、何故今になって月に行こうとしているのだろう。まさかと思うが、何かの廃棄物を月に捨てようとしているのではと思ってしまう。そして、あの宇宙エレベーター構想は安全に廃棄物を運ぶ為の施設なのではと想像する。これこそ正にサイエンス・フィクションだぜ♥
さて、インドは?