プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵のレビュー・感想・評価
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非常に緊迫感のある脱獄ムービー
自由への道のりを閉ざすのは10ヶ所の鍵付き扉。
木製の鍵を作るというとんでもない計画と、バレたら終わりの一回限りの逃走劇。
最後の最後までハラハラが止まらない衝撃の実話に驚愕。
映画なので、エンターテインメントなのでそんなに簡単にバレるわけがないと解ってはいるんです。
しかし色々と脱獄映画は見てきましたが、ここまで何度も「これはもうヤバイだろ…」と思わされたのは初めてかもしれません。
脚本がそうさせるのか映像の見せ方がそうさせるのか。
良い意味で意表を突かれた作品でした。
ある意味、お約束ですが。
概要は聞いていたのですが、上映の存在を忘れていたのを、たまたま時間がハマったので観ましたが、面白かったです。
お約束的な場面の数々にドキドキ、ヒリヒリさせられて多少悔しさも覚えましたが、詳しいストーリー展開は他の方々のレビューにお任せするとして、以下の感想、感慨を覚えました。
・1978年、アパルトヘイトに反対する白人が相当いたことへの驚き
・英豪作品ですが、「ナイチンゲール」でも観たような植民地での英国人の傲慢さ、適当さが共通しているんだねえ。。。
・映像の作りと音響の入れ方が秀逸で、映像では1970~80年代のテレビ映像のような加工を施しており、当時のニュース映像から映画映像への移行が非常にスムーズ。音の作りもサラウンドを上手に使っており、変に疲れることもなく、緊張感をちょこちょこ差し込む作りになっている。
・収監されてから脱獄するまでの話に集中しているのでストーリーに散漫さがない。しかし、社会背景、人物背景も簡潔かつ適確に表現、説明しているのでわかりやすい。
・ラドクリフ、いい演技だわ。実は、最後の最後で、気付いたのでした。つまり、主人公としてしか認識させなかったのはすごいと思った。「スイス・アーミー・マン」でもびっくりさせられましたが、ここでも驚きがありました。
ハラハラ感がすごい
アパルトヘイトが題材の作品です。
歴史の授業で習いはしてましたが、アパルトヘイトはもっと昔の話だと思っていたので、少し驚きました。
私が生まれてからの話だったとは。
人種差別がものすごいことは有名でしたが、それに反対した白人に対しても容赦ない仕打ちをかけ、投獄された人が脱獄するというまさにものすごい実話です。
実際に木の鍵を作成して脱出する様は、見ていてハラハラさせられっぱなしでした。
さぁ、鍵を開けて外界へ
2020年(イギリス/オーストラリア)
脱獄の手段として、扉(それも10個もある)
その扉をいちいち解錠して正面から脱獄する・・・
盲点です。
誰もがまさか、と思う。
ティム・ジェンキン(ダニエル・ラドクリフ)ともう一人の仲間スティーブン・リー(ダニエル・ウェバー)が、1978年南アフリカでのアパルトヘイト反対運動で収監された。
ティムは刑期12年。
スティーブンは8年だった。
最初に2人が収監されたシーン。
その堅牢な刑務所の扉の多さに正直・・・ここからの脱獄は無理だろう!!
扉が多すぎる。確かに10回位、看守は施錠を鍵で開けました。
普通、ここからの脱獄は無理だろう、
脱獄を試みる馬鹿は居ないだろう!!
こところが、ところが、
この映画は、またまた変人ダニエル・ラドクリフの映画です。
普通の映画でもキワモノ色が付くラドクリフ(笑、ほめてます!!)
貧弱な身体、ド近眼のギョロ目。粘着質な雰囲気。
『スイス・アーミー・マン』の死体。
『ジャングル ギンズバーグの19日間の奇跡』
『フライト・リミット』
『ボーンズ 容疑者と告白の角』
メジャー映画に飽きたとき、これらの映画は不思議に魅力的なので、
満足感がある。
「ラドクリフ、また変な映画で、頑張ってるな!!」と、嬉しくなる。
13歳でスターになって22年。
ラドクリフはB級ヘンテコな小品映画で、しぶとく役者の道を走る。
この映画、派手な見せ場も無い。
スリルも大した事はないけれど、緊張感はかなり!
閉塞感(刑務所ですからね)行き詰まるスリルも、ちょっとだけあった!
パニック障害と戦うラドクリフの存在感が、メチャメチャ、ズシーンと来る!!
ひたすら鍵を作り、試作鍵を試して鍵を開けては、次の鍵の型を取る・・・
自室房に戻って、また次の鍵を作る・・・
その繰り返しです。
地味な映画なのに、緊張感が持続する。
けっこう面白い。
なんといっても実話がベースなのが驚きです。
そんなうまくいかないだろってずっと思ってて、脚色を加えたにしろ実話...
そんなうまくいかないだろってずっと思ってて、脚色を加えたにしろ実話だとしって本当にびっくりした。
奇跡の連発で逆にそれがリアリティを増しているのかなと思った。
何度もバレそうになったりと緊張感もあり、実話だと知ってみるのなら、さらに面白いだろうなぁと思う。
見どころはどこだ?
実話だから仕方ないのかもだけど、鍵を作って脱獄ってちょっとカタルシスにかけますよね。スプーンでトンネル掘ったり足に帳簿くくりつけて下水管を匍匐前進したりを期待しちゃうな。しかも最後は力技...この人たちがアパルトヘイト廃止に尽力したのなら大事な脱出劇だったでしょうが、映画の題材には弱すぎるかなー。
目で見て覚えた鍵を作る。…いやいやいや。
100分で脱獄するには、仲間はすぐ見つからなきゃ駄目だし、脱出方法も順調に進まなきゃいけないわけ。
それなりのハプニングはあるけど、もっとギリギリの緊迫感出してもいいんじゃないかとか、想定してた脱出方法の根本が覆されるとか、そういうのはない。仕方ない。
脱獄物の頂点はプリズンブレイクのシーズン1なので、それと比較するのはあまりにも酷だ。そもそもドラマと映画じゃ密度が違うか。
ガムのシーンはドキドキした。
脱獄映画にしてはきれいめな作品
脱獄系好きとしては、ちょっと簡単に脱獄出来過ぎでは?と感じる。
なぜ外へと繋がる最後の扉が開いていたのか…
そこが1番の要では?とも思ったが…
神様からのギフトだったのだろうね。
心臓に悪い
脱獄ものは結果を知っていたとしても(今回は知らなかった)ハラハラドキドキしてしまう。ヘタレなので。
脱獄への道は気が遠くなるほど遠く感じるし、あの扉の数を思ったら素人(笑)には不可能に思えてしまう。
何事にも最初があるを信念に諦めず、社会の悪に屈しない姿勢にエールを送りたい。
こんな理不尽なこと、あって良いわけないのだから。
刑務所の一部が割と平和だった分、看守達に一致団結して反発し、計画を進めることが出来たのと思った。
わたしには最初から最後まで気が抜けない作品だった。
階段下の物置のドアが浮かないように中から引っ張るシーン。
隙間から差し込む光と2人の青い眼。
むずむずした〜
ハリポタ、あまり興味がなくて観てないのだが、ラドクリフがいいおじさ…オトナになっていたのでちょっとびっくり。そりゃそうか。
目力は相変わらず。これからも楽しみである。
324位/502 2022.02.09現在
マイランキングは高くないけど
充分ハラハラドキドキしたし
楽しめた作品。
他の方の感想見てると
あんま評価はよろしくないけど。
自分はハリーポッターが好みではなく
ジャングルも、まぁそんなにで。
なので、ダニエルラドクリフは
好きではなかったけど
この映画の彼、素晴らしくない?
正直、演技のことは分からない。
けど、なんか良かった!
ショーシャンクは傑作だし大好きだけど
人生で観たランキングかなり上位で
若干飽きた部分もあって、、、
今だけなら、こっちの方が新鮮!
告発も好きだけど
あれは、何回も観るのはしんどい。
自分は不器用だから
あんな鍵作るの無理だなぁ、、、
看守の扱いはひどいけど
他の差別を題材にした映画に比べれば
マシな気がする。
もちろん差別はダメだけどね。
囚人同士の争いも無いし
そこら辺は平和でいいね。
一緒に脱獄したのは3人だけど
脱獄の前に他4人くらい誘ってたやん。
あれ、全部参加してたら
どうしてたの?
大変じゃない?
以下
超個人的主観による駄文のためだけに
盛大にスルーしてください
(RG風)
プリズンエスケープのあるある言いたい♫
プリズンエスケープのあるある早く言いたい♬
プリズンエスケープのあるある今から言うよ♪
ラドクリフ、魔法使うんじゃね?
って、思いがち♩
俺でも脱獄できるかも?
って思いがち♩
(難攻不落な感じは受けない)
備考 点数は自分が
生まれてから現在まで
観た映画をランキングにして
相対評価で点数付けてます
上位と下位から順番に
感想書いてます
初回鑑賞年齢→41歳
(2022年時点41歳)
初回鑑賞場所→自宅prime
鑑賞回数→1回
記憶度→99%
マイ映画ランキング
2022年時点
全映画中→324位/502
洋画部門→270位/418
ダニエル部門→1位
それなりに面白いけどもう一歩もの足りない
実話をもとにした脱獄もので、ハラハラドキドキ感もしっかりあります。十分面白くはあるんですがちょっと物足りない印象。
脱獄方法が割と地味なので映像的に物足りないというのもありますが、主人公たちが脱獄する理由が弱いのかな?刑務所内での劣悪な環境に耐えられないとか、何としても早く外に出なければならない事情があるとかなら物語の深みも増すし、主人公たちに対する同情や応援もしたくなるんですが、そのへんがあまり語られないので、ただ脱獄するだけの映画になっているのが惜しいです。主人公の掘り下げがもっと欲しかった。この辺はアパルトヘイトの歴史に詳しければ感想も変わるのかもしれませんが。
リアルの功罪
1970年代。アパルトヘイトに反対し、政治犯として投獄された活動家の脱獄を描く物語。
ダニエル・ラドクリフが主人公を演じた作品ですね。ラドクリフは地味な役柄が多いですが、良い役者さんになりました。
物語は、副題通りに、脱獄を防ぐ扉を一つ一つクリアしていく様を、緊迫感たっぷりに描きます。
鍵を落とした時の息遣いや汗がとても迫力があり、緊迫感を煽ります。
囚人のストレス等も描き、閉塞感をしっかりと描いていることも良いですね。
実話を基にしていることもありますが、良く言えばリアル。悪く言えば起伏に乏しい印象を持ちます。もう少し、刑務所の酷さ等を描ければメリハリもついたかもしれません。
木製の鍵…
いつ折れて詰まってしまうのだろうか、とハラハラする。鉄錠がよく開くなと感心してしまった。デニスもラストは脱獄に加わる、あるいは仲間の誰かが密告するなどあらゆる事を考えてしまったが、そこは実話ベース。ある意味、政治犯は共に逃げなかったけど一致団結していた。パピヨンのような劣悪な刑務所、残酷な看守たちでないので、見つかったらヤバいという恐怖感はあまり感じなかったけど、見つかったら本当に終身刑、あるいは死刑という、実話だけにそこがリアリティあって緊張感はあった。喜んでないで、早く逃げろ、最後誰か撃たれるなど想像したけど、3人無事脱獄できて良かった。アパルトヘイトという悪法があったから、彼らのような被害者がいたわけで酷い話なのだが、映画でもう少し、アパルトヘイトの酷さを出したら、より深みあるものになった気がする。
脱獄方法がユニーク!
脱獄物というと、やはり「ショーシャンクの空に」や「アルカトラズからの脱出」が好きだけど、この作品は鍵を作るというところが変わっている。壁を掘る方法か圧倒的に多い中、そこがおもしろかった。しかも一つや二つじゃない。10個だ! 型を取るなんて無理だから、形を頭に入れて、しかも木で作る。めちゃくちゃ根気がいる仕事。それを成し遂げたのだからすごいと思う。もちろん一人でできる訳はないので、仲間たちと協力して、時折、仲違いもしながら計画を進めてゆく。一番緊張したのは、最後のシーン。ハラハラしながら、見守った。実話ということで、驚いた。アパルトヘイトというより、脱獄映画として及第点だと思う。
勝手に期待し過ぎたかもですが・・・
出来ればアパルトヘイトに対する啓蒙をもっと掘り下げて欲しかった。
そういう映画という訳じゃなかったのかもしれないが、冒頭のシーンで社会派メッセージを含む作品であろうと期待させてくれたので肩透かしを喰らった気分になってしまった。
ジョージ・フロイドさんやアマド・オーブリーさん殺害事件による「Black Lives Matter」の大規模な抗議デモに対して、国営放送たるNHKが恥知らずで情け無い誤解説&差別助長アニメ(国際ニュース番組「これでわかった!世界のいま」)を制作してしまうような日本には尚のこと必要な知識だ。
アパルトヘイト時代の南アで起きた実話というだけであって、99%脱獄モノだったのだが、それならばと純粋にその観点で観た場合、ハラハラドキドキもカタルシスも何もなかった。実話ベースだし、鍵を作って開けるの繰り返しだから仕方ない部分はあるけれど、何もかもが予測・推測の域を超えず「そう来たか!」と膝を打ちたくなる展開が皆無なのである。各シーンごとに冒頭見るだけで先がすべて読めちゃうので、早送りで視聴しても大差ないと思ってしまう。しないけどね。
「大脱走」を始め、「パピヨン」「アルカトラズからの脱出」「ショーシャンクの空に」なども大好きだが、それらに共通する興奮や快感が本作からは得られなかったんだなぁ、残念ながら。
部分的には「政治犯の刑務所は、一般的な窃盗や暴力犯罪と違ってインテリだな」と感じたし、ポットラックが絞首刑になったというシーンは差別政策・差別意識の深い闇を見せつけられた。
デニス・ゴールドバーグの「我々は犯罪者とは違う"良心の囚人"だ」という台詞も深い。(実在のゴールドバーグ氏は2020.4.29に逝去された。決して「遥か昔の物語」ではないのだ!)
アパルトヘイト時代という背景、知的脱獄という新ジャンル、そしてダニエル・ラドクリフの好演。
ラドクリフは事前に背景について本当によく勉強されたそうで、深い知識理解と高い問題意識で好演してくれたのだが、残念な事に監督と脚本が実話の重みを消化出来ていない。星2.5と感じるが、ラドクリフの仕事に敬意を表し+0.5としよう。
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