「【自由と平等の社会を夢見た”東ドイツのボブ・ディラン”の生き様を淡々淡々淡々・・、と描いた作品・・。】」グンダーマン 優しき裏切り者の歌 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【自由と平等の社会を夢見た”東ドイツのボブ・ディラン”の生き様を淡々淡々淡々・・、と描いた作品・・。】
◆ゲアハルト・グンダーマンの存在は、今作で初めて知った。
<ある雑誌に記載されている彼の生涯>
・1955年、ドイツ・ワイマール生まれで、チェコとの国境近くの炭鉱地区で成長
・偶像崇拝に反抗し、軍隊学校を追い出され、炭鉱で働きながら音楽活動を開始
・1998年、43歳で“過労“が災いし、急逝
今作は、彼が炭鉱で働きながら、音楽の路も進む姿を、淡々と描く。
1992年を起点に、70-80年代の出来事と行き来しながら・・。
◆感想 ・・ちょっと、ネガティブ・・。
・グンダーマンの1990年代と、1970-80年代との容姿が、あまり変わっていないため、時間軸が分かりにくい。
・グンダーマンが、”自由と平等の社会を夢見て”シュタージ(秘密警察)の一員になった理由の描き込み方が粗く、彼がシュタージとして行った事も描かれていないため、単調に感じてしまう。
・後に、妻となるコニーとの関係も・・
ー 親友の妻を奪った、略奪婚じゃないか!ー
・地平線まで伸びる広大な、野天掘りの石炭採掘場の風景や、巨大な採掘機には、ビックリ。
・彼が、現在のバンドメンバー達に”昔、シュタージだった・・”と告白するシーンも、拍子抜けする位、淡々淡々と・・、描かれる。
<”自由と平等の社会”を創ろうとした理想を持った人たちが、加害者になり、被害者になる・・。
その辺りを、もう少し掘り下げて描いて欲しかった作品。
グンダーマンの曲と、コンサートシーンが良かっただけに・・。>
<2021年7月11日 刈谷日劇にて鑑賞>
こんにちは、
褐炭をゴリゴリ削って採掘してたじゃないですか。あれ、石炭として使うと温暖化物質出すわりに、エネルギーとしては弱くて、でも、水素を作るのに今大注目って知ってました?日本がオーストラリアと組んで水素作って日本に輸入しようとしてるのは、この褐炭使ったやつらしいです。