劇場公開日 2020年3月20日

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「頭良すぎてよく解らん」三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実 オカマ声ちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0頭良すぎてよく解らん

2020年6月12日
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鑑賞方法:映画館

興奮

難しい

映画館の自粛しながらの営業でやっと鑑賞!
ありがとうTOHOシネマズ!お疲れ様でしたTOHOシネマズ!

個人的にドキュメンタリーは物の事象を淡々と流す資料という認識で、起承転結はあって無い物だと思ってるのだけど、これは試合。
言葉と言葉の殴り合い。
ただ、申し訳ないことに、最終学歴デザイン系専門学校の私にゃ言葉の意味が半分も解らなかった。

飲み屋でサラリーマンが専門用語だらけの仕事の話しを「こういうこと言ったらカッコイイと思ってるんだろうな」と冷めた目で見てるんだけど、三島さんと東大全共闘の人達は言葉の一つ一つ、取り入れ、咀嚼し、自分なりの視点と経験で元の意味以上の意味を付加して吐き出すので、ぜーんぜん理解できない。
そんな状態で鑑賞して面白いのか?と聞かれれば、そういう次元でなくお互いの熱量にやられる。
冒頭でも書いたように、これは言葉の切った張ったの試合。

途中、そんな熱を冷ますように挟まれる盾の会会員や学生、TBSカメラマン、当時を知る人達の証言。
どなたも此方もいいお歳なのだけど頭も言葉もしっかりしてる。
出来ることなら、覚えてないだろうけど芥さんの娘さんの証言も聞きたかった。

討論が終わってみると、右も左も無く、主義ややり方は違うけど、お互いの本質は「日本を良くしたい」それだけ。
でも、おかしいなぁ~。
この熱い人達、その人達を見てきたのが、今、日本の一番偉い立場にいて、当時、勢いだけではどうにも出来なかった力を持ったのに、なーんで日本良くならないんだろうね?
ネットで泡唾飛ばしてる人達も20~30年後好き勝手出来る歳になるまでその言葉忘れるなよ。

オカマ声ちゃん