「知的バトル」三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実 ふうさんの映画レビュー(感想・評価)
知的バトル
暴動シーンとかあったらやだなーと
及び腰で観に行った映画でしたが、
意外にも穏やかでユーモラスで、
知性と知性のまともな討論を見ることができて
とてもワクワクした。
50年前の若者はあんな観念的な言葉で
討論してたのでしょうか?
何言ってるかほとんど分からなかった。
でも、途中で挿入されるコメントで
理解を助けられる仕組みになっています。
そして、言葉は分からなくても、
仕草や雰囲気で、
思想の違いを超えて、
知的バトルを楽しむ両者の様子が
イキイキしてるんですよ。
なんかかっこいいんすよね。
左翼でも右翼でも芯があって
フェアに考え抜かれたものなら、
どちらでもいいように思いました。
その後、三島は自害し、
運動は過激で利己的なものになっていき、
この熱気が今の時代になくなってしまったのも
仕方ないと思います。
別のやり方で思想の違いを乗り越えて、
共存の道を平和的に歩みたいです。
平野啓一郎が言葉しかないと言っていたのが、
印象的でした。
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