「三島由紀夫氏の色気に圧倒された!」三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実 あぽろさんの映画レビュー(感想・評価)
三島由紀夫氏の色気に圧倒された!
討論会の前半の理論をこねくり回している部分は聞いてるだけで脳みそがカーッと熱くなってきたところに、良きタイミングで挟まれる平野さんや内田先生の解説、絶妙に助かります。
後半はもうダンディズム全開の三島由紀夫氏に惚れ惚れするばかり。学生の幼稚だったり無配慮だったりする言論にも、穏やかな低い声で時々ユーモアを交えながら誠実に回答する姿が本当にステキでした。あと、ちょいちょいカメラ目線でタバコ吸うトコとか、ナルシストでステキ。ステキと思えるナルシストってなかなかいないと思うんですよね。
途中、学生同士の議論が熱を帯びてほったらかされた三島由紀夫氏がニヤニヤ見守るシーンがあって、その顔を見てたら、だいぶ昔に見た、美輪明宏さんの舞台「黒蜥蜴」のパンフレットに載ってた俳優・三島由紀夫を思い出した。
あとあと、この大討論会に出席していたり、楯の会一期生として活動していた(している?今も?)方々の現在のお姿を見れてキャリアも垣間見えるのがなんだかワクワクして、言葉は今も若々しくてトキメキました。
私が見た回もその前の回もかなり人が入っていて、今日も違うの見に行ったんだけどロビーの人がずずぃぃーっと三島由紀夫のお部屋へ吸い込まれていった。すごい求心力。だいたいこの頃を経験している世代の方々。私の席の後ろはその世代のご夫婦で、上映中時々思い出話的なことをコショコショ話しててなんだか可愛く思ってしまった。
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