「あの時代の若者のカリスマだったんだな。」三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実 Hinotamaさんの映画レビュー(感想・評価)
あの時代の若者のカリスマだったんだな。
三島さんの、社会における立場を詳しく知らなかった。
派手な作家で、社会活動的な運動をしていて、
運動家で、最後は割腹自殺してしまった人
というくらい。
とんでもないじゃないか!
映画スター三船、加山、スポーツ界の長島を押せえての
若者の人気投票で1位だったぞ!
この映画の舞台となった討論会にどれほど演出があったか知らないが、そこで述べられている言葉と、姿は、
嘘ではないなと信じたい。
感想
ひとつは、心と身体。
簡単に言えば、健全な精神は健全な肉体に宿る。
片方ではいけないってことだ。
実際、お金より健康が大切なんだよ。
健康なら、お金を稼いで生きていける。まあ極論だけど。
もうひとつ、三島は、戦争で死に遅れたと感じていた。
国の運命と自分の運命がリンクしていた時代。
国=自分。
国vs国の全面戦争だから、当然。
国家がしていただけじゃなくて、国民が進んでしていた面も
多分にある。
8.15ですべてが変わる。
なぜ、素人でもわかる国力の違うアメリカと戦争に突入したのか?いまだ議論は続いて、明確な結論はなく、
今の大多数の若者は考えてもしない。
自分もそうだった。
だけど、少し社会にでて、モノを考えるようになると、
必ず突き当たる問題だ。
なぜ、今の日本はこうなった?
三島さんらの世代は、当然強烈に考えたはず!
戦争があり、負けて、アメリカに占領されて、
アメリカ民主主義を押し付けられる。
出した答えが、憲法改正しか無い。
だって、憲法で戦争放棄してる国なんて、
大国の中では日本だけ。各国がそうなればイイけど、
現実はそうじゃない。単なる理想論。
両手両足を縛られて、国際社会の中での存在していく
そんなの、日本以外できないよ。
若者が、まだ情熱を持って社会を改革しようとしていた
良くも悪くも全共闘世代。
安保反対運動から全共闘だから、憲法改正で
共闘できた可能性もあったのか?
自分は、改正論者だったけど、
生きてるうちは無理っぽいな。
だから、せめて自衛隊だけでも明記しようとするのも
理解できる。
真の独立国になるには、アメリカからの保護と
縛りからの独立しかないのは明白。
それは、かなり覚悟がいる事で、
困難な道のりだけど、
自分ならどうするか、考え続ける。
映画を通して、また考えるキッカケとしたい。