「社会的差別と孤立。踏ん張らなければ飲み込まれる。」82年生まれ、キム・ジヨン Reiさんの映画レビュー(感想・評価)
社会的差別と孤立。踏ん張らなければ飲み込まれる。
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韓国でも日本とあまり変わりなく、女性の社会的差別や姑問題があるんだなぁ。
淡々と進むストーリーだか、随所に心がザワザワするセリフやシーンが散りばめられている。
俳優達の演技も素晴らしく、感情移入できた。
というか、わたしも乳幼児を育てる母親だから。
凄く苦しいストーリーだった。
特にひどく思い悩んでいた頃の私に重なる。
育休から時短復帰し、家事育児仕事をしていた。
夫は家事育児に積極的だが、平日は仕事が忙しくワンオペ。
私は育児に疲弊し、これまで生きてきた中でこんなにも怒りを露わにして枕を殴り叫んでいる自分に恐怖を感じた。
毎日子供を生かすことに必死だった。
正直仕事が息抜きになっていた。
つらいよな、、、
でも弱音を吐くと、「望んで子供を産んだんでしょ?」とか、世の誰かが言ってるなんの解決もしない言葉がよぎる。
私は自分が豹変する事が怖くて辛くなり、精神科の予約を入れようとした。
が、できずにいた。
主人公みたいに、自分は普通。大丈夫。
こんな事で病院に行くなんて、、、って思ってしまう。
映画の後半からは、ジヨンが自殺してしまうのではと思った。
でも、夫婦で胸の内を言葉に出して話し合い、いい方向に向かっていって、なんだか救われた。
是非沢山の人に観てほしい映画。
とてもリアルに描いていると思う。
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