「女の生きづらさを、描いて・・普通の女性が主役なので共感!」82年生まれ、キム・ジヨン 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
女の生きづらさを、描いて・・普通の女性が主役なので共感!
2019年(韓国)キム・ドヨン監督作品。
原作者はチョ・ナムジュ。韓国で130万部のベストセラーとなった。
繊細に82年生まれの女性=妻で母で娘で嫁であるキム・ジヨン(チョン・ユミ)の、
袋小路に追い詰められた内面をのディティールを繊細かつ具体的に描く事で、
浮かび上がる問題点が実に重い。
なぜなら簡単には解決できない複雑で困難な事だから・・・。
収入の良い、その上優しく思いやりのある夫デヒョン(コン・ユ)
韓国でキム・ジヨンは日本の佐藤裕子さん的に82年生まれで一番多い名前です。
その名の通り彼女は特別な人ではない。
好きな人と結婚して2歳2ヶ月の娘を持つ高学歴の専業主婦です。
家で娘の世話と家事をしていると、閉塞感で息が詰まる。
《私のしたい事はこれだけじゃない!!》
デヒョンの妻、アヨンの母だけでは、世界から置いてかれた気がする=焦り。
焦りがジヨンの身体に異変を起こす。
正月の帰省で夫の家族といたとき、ジヨンはジヨンの母親に憑依して、
話出します。
(この会話が本音丸出しで、実に効果的・・ショック療法的アイデア)
ジヨンは女と生まれて33年。
男と小さな差別や社会の不合理を感じてきた。
お父さんのイギリス土産が弟には高級万年筆で姉とジヨンには、ノートだったショック。
高校生になり夜更けの塾帰りのバスで合う痴漢行為(図々しい痴漢で驚く)
バスを降りて助けたオバサンに感動・・私なら行動できるだろうか?
職場の女子トイレに仕掛けられた盗撮カメラ。
(もっと悪質なのは課長がその映像を部下と回し視聴してた事。)
そんなセクハラ・痴漢・義母ののモラハラ。
男女格差(会社のプロジェクト・チームに選ばれぬ理由とか・・)
男尊女卑的な夫の実家に対してジヨンの実家は進歩的です。
その辺の対比も効果的。
夫のデヒョンも凄く妻想いで愛してるのに、その優しさがどっか空回りする!!
《ジヨンの憑依を言い出せないデヒョン。》
この映画は、憑依は霊媒師に頼め・・・なんて韓国的解決ではありません。
男に適した職業。女に合う仕事・・・これは絶対にあると思う。
しかし男が女に甘えて家事と育児を放棄するのだけは、
許してはイケナイ。
そう思います。
②本作あまり理解していません。
他の方のレビューを拝見しますと、様々な内容でした。
夫にも上べの優しさの蔭で、男尊女卑の気持ちが見られるとか、
主人公病気だ!いや、どこが病気だ、違う!とか。観る人の好きなように解釈して良いのかと。
おはようございます😃
共感コメントしていただきましてありがとうございました😊
①すみません、再度のフォローは、私のミスです。以前もありまして何度もすみません。レビューをタッチしたつもりが、フォローをタッチしている始末で。
今後気をつけたいと思います。