「男性のフィクションで生きる」82年生まれ、キム・ジヨン ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
男性のフィクションで生きる
原作未読。私は一度も結婚も同棲もしたことがない40代なのですが、経済的に困っていないのもあってこれからも結婚はしたくないです。今の結婚制度や働き方は女性の負担やリスクが大きいですよね。働きながら家事や家庭の面倒事は女性が担っていることが多いですし、逆に退職したらキャリアを閉ざされ経済的な自立が難しくなる。
男性と違うのは、女性は働きながら、家事は完璧、家族関係は波風立てずに、子供は優秀に育て上げ、身なりを整えて外見は美しく、怒らず優しく夫(会社の男性も含む)を癒し励ますのが求められます。テレビや広告に日常的に出てくるのはこういったフィクションの女性です。女性は男性の作ったフィクションの中でフィクションの自分を生きているのです。
いまだに男性のフィクションで生きるこの地獄。毎月重い生理もあるのに、それに加えてこの負担。そりゃあ、ジヨンじゃなくても精神を病みますよ。劇中でジヨンが呟いてましたが、女性が最終的に全ての責任を負うしかないのってホラーでしかない。
いいじゃん、部屋が汚くても。手作りごはん、キャラ弁を作らずに毎日外食しましょうよ。お母さんは残り物が好きな訳じゃないんです。外見なんて自分の好きにすれば良くない?小汚いオッさんは、女性の外見(ババアだとか)にイチャモン付ける前に鏡で自分を見ましょうよ。
悲しいかな。色々と面倒臭くて今では友人以外男性には関わらないのが一番って考えになってます。女友達だけで十分です。笑
テクノロジーが進歩して、女性の生理がなくなり出産が男女問わず出来る様になれば、これは本当の革命が起こるかもですね。
レビューを書いてからミカさんの投稿を読みました。
御文、やんちゃで大好きです。
調べたのですが、男も子供を産めるそうです、
胎児は自力で胎盤を作るので、生理も子宮もない男の「腹膜に受精卵を着床させて、ある程度育ったところで帝王切開して出産。ホルモンが供出されるので“母”乳も出る」そうです。
どう?目からウロコです。僕は何か常識の破壊と可能性の広がりにワクワクしてしまったんですけど(笑)