劇場公開日 2020年10月9日

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「もともと同じ国だっただけに 喋っている言語が違うだけで、日本と全てが同じだ。」82年生まれ、キム・ジヨン YAS!さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5もともと同じ国だっただけに 喋っている言語が違うだけで、日本と全てが同じだ。

2020年10月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

主人公本人が病状を自覚し、治療へのスタートラインにつくまでの
女性を取り巻く社会風土感を あるある で見せるのが映画の大半を占め
治療へのスタートラインを踏み出した後の本人や周囲の葛藤がなく。。。
いきなり、エンディング!
主人公ジオンが冷静に自分を見直せて、成果を出せた事には安堵したが
この映画は何の為の映画なのだろうか? あるあるを見せる為だけの映画?

なぜ、女性が男性と同じ目標を目指すのか?
女性には女性にしか味わえない人生があるのに。。。
人生とは労働者として、認められて活躍することなのか?
人間の幸せとは”幸せを感じること”ではないのだろうか?

優しく、思いやりのある素敵なご主人をはじめ、ご主人のご家族は何ら落ち度はなく、いたって普通の家族、
ジオンの実家は更に素晴らしい家族で、とても素敵な両家の家族愛に満ちた環境で暮らすのに、それを幸せだと感じない理由が男の僕には解らない。

何か正解なのか、この映画に教えてほしかった。

スタジオ撮影なので、ちょっと部屋の造作には違和感があるが、ライティングをはじめ
撮影はまあまあ
映画的には多々登場人物の現在と過去が入り乱れるので、
他登場人物はもちろん、ジオン位はポニーテールとかで髪形を統一した方が判りやすくて良かっただろう。

この映画を観たら、正反対の家族映画「東京家族」と見比べるといいと思う。

YAS!