劇場公開日 2020年10月30日

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「「この国を出よう フランスへ、若いうちに、命があるかぎり」 「私の...」パピチャ 未来へのランウェイ ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「この国を出よう フランスへ、若いうちに、命があるかぎり」 「私の...

2025年7月5日
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鑑賞方法:VOD

「この国を出よう フランスへ、若いうちに、命があるかぎり」
「私の国はここよ、国を去る必要はない、戦う必要があるだけ」

同じ監督の『裸足になって』を先に観たが、監督が伝えたい事がとても似ている。
ヒジャブとかジーンズとか服装は関係なく "偏見" が女性を殺してしまう世界。女性の立場が弱い世界から這い上がる女性をファッションやダンスを通して映画にメッセージを込める。

1990年代のアルジェリア内戦を背景に監督が、自身の経験から生み出した作品で、本国アルジェリアでは当局によって上映禁止となった映画。
タイトルにも使われている「パピチャ」はアルジェリアのスラングで「愉快で魅力的で常識にとらわれない自由な女性」という意味らしく、この言葉は90年代の内戦下のアルジェリアで、抑圧的な社会状況の中でも、ファッションを通して自由を表現しようとする若い女性たちの姿を象徴している。

ナイン・わんわん
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