「単なる女子大生の青春群像劇ではない。」パピチャ 未来へのランウェイ キッスィさんの映画レビュー(感想・評価)
単なる女子大生の青春群像劇ではない。
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90年代の内戦中のアルジェリアで、イスラム原理主義と戦いながらファッションショーを開催しようとする女子大生の話。
男性だけではなく、女性の中にも原理主義に賛同し、ヒジャブを必須としたり、女性は表に出てはいけないということを主張するなかで、ネジュマは大学生を謳歌し、大学の寮でファッションショーをしようと計画する。その中で姉がジャーナリストということで殺されたりしながらも、仲間に支えられて準備していく。
ファッションショーの最中に原理主義の襲撃に遭い、強制終了となり、大学を去ったネジュマがこの国で生きていこうと決意するところで終わる。
アルジェリアの当時の暗黒時代があちこちにちりばめられている。
・原理主義がはびこり、男尊女卑が強い
・学食の中に入れられている物質に副作用がある
・ヒジャブをしないといけないというのを女性でも主張する
アルジェリアでは放映禁止になったということは、このような主張を見せてはいけないというあらわれでもある。今はそんなことはないと思うが、言いたいことが言えない世の中というのは怖い。
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