「塞がらない傷口」君の誕生日 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
塞がらない傷口
セウォル号沈没事件の遺族が、何年経っても心の傷が癒えない姿を、正面から捉えていた。
(宣伝文句の「初めて正面から題材に取り上げた作品」って表現は微妙)
息子を失くした母が、少し陰があるか怒りっぽくなる程度で、日常では普通に見えても、ちょっとしたきっかけで傷が開き、涙が止まらなくなるという姿は、とにかくリアル。
耐えて耐えて、まだ耐えても出口の見えない哀しみはあるんだと、実に見事に表現していました。
暗すぎて辛すぎる内容だから、日本での興行的には厳しいと思いますが、しんみりいい映画でございました。
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