グランド・ジャーニーのレビュー・感想・評価
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理屈抜きで善い映画!
映画評甘々な俺でも、最近は期待外れのものが多くてやや鬱ってましたが、この映画は久しぶりにMy絶賛でしたな。
実話を基にしているとはいいながら、うーん、さすがにそんな事実はないだろの脚色部分はてんこ盛り。たぶん、大目に見て事実話30%含有、ってとこかなぁ。親父も少年も犯罪しまくりだしね。
でも、映画だからそんなの関係ねえ?、フランス映画は実におおらかでよいぞ。(笑)
さて、自分的には動物好きなので、こんなジャンルは超ドツボ。
ひな鳥に親と思わせる刷り込み作戦、衣装がいいね!、これはたぶん事実かな。
それに、小型飛行機での渡り鳥コース帰還、これは実際の記録のあるホンモノ。
…あとはたぶん全部創作なんだろうけど、雁たちもすごく可愛いし、映像もキャストの演技も凄くよかったから加点だらけ!
環境問題とか、生物倫理とか、ややこしい背景はあって、それこそがこの映画の背骨になっているのだろうけど、あえてそこをすっ飛ばしたダイレクトな感動が大きかったなぁ。
だから、自分的にはほぼ満点の作品だ!ヽ(^。^)ノ
でも唯一の減点は…
ママの恋人の、あの好人物の描き方だよ。
あいつ、結構いいやつじゃん? でも、途中でなんかそっけなくお役御免になっちゃって、すごく可愛そうだし、ああいうふうにフェードアウトするんだったら、そもそもあの存在は映画的に不要なキャラなんじゃね?と思ったので0.5減点しました。
ラスト楽しそうに元夫とヨリ戻しちゃってるけど、奥さん、アンタけっこう酷いオンナだよ。
あぁ、それもフランス映画流なのか? わかちこわかちこ。(笑)
最近
大切なことのためのルール破り
とある動物博物館に勤めるクリスティアン。彼は絶滅危惧種のガンを救うことに強い使命感をもっていた。ガンを卵からかえして、安全なルートで飛べるように渡りの手助けをし、そのルートを覚えたガンが自立に成功すれば数を増やしていくはずだと考えていた。
それを成し遂げるため長期の在宅勤務を申し出るが、国外に運んだガンをそこで離す許可を館長からえなければいけなかった。
だが、博物館の予算は厳しく館長は頑(ガン)として受け付けなかった。
そこで彼は国外のノルウェーでガンを離すための許可印を持ち出して、書類を偽造し、それを成し遂げようとする。
そこに別れた元妻との間にできた14歳の息子が父親と過ごす番のためにやって来る。クリスティアンは卵からかえったガンを息子と一緒に育てていく。疎遠になった父と息子がよりを戻していく感動がありそうなもんだが、そんな感じではなく、地味にガンを育てる事に集中した展開。息子のトマは自然豊かな場所にある父親の家に来ることに、つまらなくてうんざりしていたが次第にガンを育てることにハマっていく。そして父親と渡りの手助けの旅に出る。ここまでが前半。
ところが、文書偽造のルール違反をしてガンを離そうとしていたことがバレて、ガンはすべてノルウェー当局に没収されそうになる。ガンたちを救おうと頑張ってきた純真なトマはそんなことは許せない。お手製のプロペラ付きハングライダーでガンと飛び立ってしまう。ここからガンとの旅になるのが後半。
後半からニルスのふしぎな旅にあやかってか、映画全体がファンタジックな雰囲気に包まれていき、感動的な音楽も加わって、ガンと少年が一緒に空を飛んでいるどのシーンも美しく感動的に描かれる。その感動は映像自体の美しさや少年の純真なガンへの愛情がひきたたせているのは確か。ただ、それだけじゃないのがこの映画の特徴。
この少年も父親も二人ともじぶんがやるべきだと感じたらルールを破って突っ走るタイプ。
大切なことのためにならルールを時に破ったっていいんだっていう少し青臭いメッセージが根底にある。実はこれが感動を引き立たせる大きな要素となっている。
やると決めたらノルウェーのルールなんか無視して空に飛び立つ14歳の少年の勇気!本当に大切なことは時にルールを守ることでは達成できないし、のちのちそれが正しいことだったというのはYouTubeの拡散動画で世論が味方してくれる。本当に大切なことのためならルール破りもご愛嬌!
息子がガンと飛び立って行方不明になってクリスティアンは悲嘆にくれるが、それを知った元妻は気が気じゃない。破滅寸前の仲の二人が息子が無事にガンと生還したことに感動して一気によりをもどす。後半は雰囲気がファンタジックになるだけでなく、出来事もファンタジーそのものになっていく。
野生のガンと違って人間が手助けしたガンは自力で渡り鳥になることは難しいという話が出てくるなかで、クライマックスで、ガンたちがノルウェーにちゃんと戻ってきたシーンとその後のクリスティアンが館長に祝福されて晴れて博物館職員に復帰するシーンが少し出来過ぎな気がするが、やはりこの辺のシーンはハッピーなファンタジーそのものだったと思う。
ふわっと優しい気持ちになれる
渡り鳥を絶滅させないために、渡り鳥に渡りのルートを教えるために、トマ(子ども)が超軽量飛行機に乗り、渡り鳥の群れを引き連れて冒険するストーリー。
父親が書類手続きで不正をしたり、トマが冒険途中に盗んだりと悪いところもあるけれど、その冒険の壮大さ、トマの勇気、出会う人々の温かさに心打たれた。
(出会う人たちが良い人ばかりで良かったけど、もし悪い人間が居たらと思うとちょっと怖いけど。。。)
超軽量飛行機が水辺を飛び立ったり、鳥の群れを引き連れて大空を飛んだりするシーンはとてもきれいで幻想的。
ゲームばかりしていたトマがこんなに変わる?と疑問を感じてしまったのと、トマが行方不明になることで母親と父親の距離が縮まり、同居していた彼が家を出ていくシーンはちょっと悲しかったけど。。。
雄大な自然と人々の優しい心に癒される良作だと思う。
モルテンではなくアッカと名付けられエコ贔屓されて群れの嫉妬を一身に背負う
.
福士蒼汰くんっぽい顔立ちの主人公トマ🧑🏻
変わり者のパパに感化されて思春期の冒険のスケールがでっかくなっちゃった👂🏼🤚🏼
📙ニルスの不思議な旅 を地で行っちゃう。
ོ ོ ོ ོ 🪂 ོ ོ ོ ོ (←鬼太郎ではない)
(私なんて‥せいぜい琵琶湖をチャリ🚲や半徒歩🚶🏻♂️で2周したくらいか‥🤨チッサ
※ちなみに3日前の真夜中も突発的に車で一周[高速道路使って約3時間程]してました。)
序盤はフラットなストーリーで、トラブル要素が無いな〜 実話に基づくお話で実際に無かったからしょうがないのかな〜? と物足りなく思ってるうちに安定の寝落ちをしてしまいました😪(補正+0.5⭐️)
目が覚めたらトラブルの真っ最中でしたが、トマくんの態度から概ね経緯の想像は付きました。てか親御さんポジションからしたら中盤ほぼトラブル() 😫カンベン‼️
出だしから不正がありましたが、途中でトマくんも‥ 君ィ、 それはいかんよ!と後から謝罪に行きたまえ案件が発生。でも自分も少年法に守られてて、目的意識優先の無我夢中状態でその場が無人だったら‥ やっちゃってたかも🤨⁉️
途中で出会った純朴少女の無邪気さはとても可愛らしかった❣️2人で結婚しなさい。
Don't be afraid~♪ とそれっぽいシーンになると感動を促すような曲が流れ、ネイチャーと人間の繋がりの情景にグッと来そうにはなるのですが‥いまいち入り切れない🤔
‥のは、たまの着水シーンだけそばに鳥の姿が無かったりと(極力CG撮影は無かったようですが)本物のドキュメンタリー映像ではない再現撮影だったり、怒ってる人が感情的過ぎたりするシーンのためか‥🤨??
動物を絶滅に追いやりそうにするわ、危惧種になったら無茶して救済しようとするわの人の身勝手さも考えさせられたり🤔
取りあえず、ググっても正式な名称がいまいちよく判らず、日本でやってる人や飛べる所も少ないようですが、あのモーターハンググライダーには乗ってみたい!と思いました。しかし電動モーター版のIcaro 2000 Electric trikeというので飛んでる人の動画を見たら、これでどこも似たような景色の本州の田舎の上空を飛んでも、上からのその眺めには直ぐに飽きてしまいそうだなと思いました (ナニカト脳内で終わらそうとする君はそれがイカンっちゅーねん!👋🏼)。
渓谷とかワイルドな地帯や、かなりの上空や映画であったみたいな嵐🌪の目から雲の上に抜けられたりしたら興奮しそうですが、あんなの航空法で許されんやろ〜 と思います。あれが☁️の上におったら通りすがりの機長らがびっくりするわ👨🏻✈️メ-デ-!×2
まあでも 冒険は羨ましい❗️
私もこのまま年老いてカラダが不自由になる前にもう一冒険!二冒険したい気持ちだけは半分くらいはあります🥴 👋🏼煮エ切レ!
空を飛びたい
野鳥を保護する目的で始めるんだけど、人工孵化で産まれた野鳥(渡り鳥)は親父より息子のトマになつく。
グライダーにエンジンで回る扇風機の付いた飛行機?でノルウェーからフランス南部まで渡り鳥と一緒に飛び、見事半年後に出発地点に戻って来た所で大成功の結末。
とにかく綺麗な景色の中を飛んでるトマが素敵だった。
実話を基に作られた作品らしいから本当に14歳の少年が1人でノルウェーからフランス南部まで飛行したのだろう。多少脚色入ってても凄い。
途中、雷で北海に墜落するかとドキドキした。
観ると感動すると思います。
雲の上のトマ
ただ、ただ、感動した!もうね。期待値からの上振れ幅では、間違いなく今年一番でしたもん。先読み可能な物語り。衝動に突き動かされるトマ少年への共感。ただ、ただ美しいノルウェーの景色。鳥達とのランデブー。フランス・エスプリの脚本。そもそも、こんなバカな冒険はフランス人しか思いつかない。最後の一番バカをしでかす母親。着地点は家族再生の物語。
孵化後初めて目にする「動くもの」に保護を求めるのは、動物の心理的本能であり生存戦略。「親」として認識された少年に芽生える「親」としての責任感と愛情。
ゲームと生活してる風な現代っ子が、何時の間にか湿地の水中に寝そべり、コガモ達(+1)と戯れて笑顔になる。カエルの子はカエルだよ、全くw
休暇に、離婚したダンナに息子を預けたら、子供を連れて空から帰って来たもんね、的な。
トマの空への旅立ちからは、何故かウルウルです。音楽もシンプルで、物語りにピッタリです。渡りを終えた鳥達を迎え入れる場面とか、結構なとこボロボロ来ましたもん。
ほんとに、ほんとに、ほーんとに偉大な旅。あんなマイクロライトプレーンで、よくぞまぁ。小難しい話しはさて置き、バカな大冒険をやり遂げたトマに拍手👏
良かった!とっても!
自然と共生する美しさ
実話に基づいた話ということもあってとても見応えがあり感動した。
こういう作品を観ていつも思うのは人間の愚かさである。もちろんそれは自分も含めたことなのだが、動物を絶滅まで追いやり、それでも更に自らの生活の豊かさを追求する…その事実に心は痛むが、風化させず自然を大切にする気持ちを忘れさせない為にもこういう作品に触れることは本当に意味があると感じる。
主人公の14歳のトマは当初は自然にも動物に興味がなくゲームが好きなごく普通の少年。
そんなトマが父の下で一時的に生活を共にすることで渡り鳥に触れ合い心を打たれ共に旅をする事になる話であるが、このトマの存在が非常に意味がある。
人間の多くは自然と接する事が大きく減った。この事実が自然破壊を加速しているのであろう。トマ自身も当初は興味もなかったが、自然と触れ合い、動物の命の美しさを実感し命がけで渡り鳥を守る行動に走るわけだ。
頭では自然を大切に尊重する事は多くの人がわかってる事だ。しかしそれを頭の中だけで終わらせてしまうのはやはり自然と接する機会が減り実感がない事が一番の原因ではないか。
もちろん各々生活がある。だからこそこういう映画を通じて少しでも自然の大切さを体験し、実感し、そしてその体験から考える事が大切だと思う。だからこそのこの映画の存在は非常に大きい存在だと感じた。
14歳の少年ですら渡り鳥の為に命を懸けて愛し、守った。これを他人事で終わらせるのではなく、自分のできる最大限の事を取り組み、そして自然に触れ合自然を愛し、自然を大切にできる人間でありたいと改めて心から強く思った。
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