幼い依頼人のレビュー・感想・評価
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悲しいけど見た方が良い
韓国でも虐待が大きな問題と言うことか…
このような映画が啓蒙になり、少しでも虐待が減ることを願う。
映画初期の二人の子どもの無邪気さと、後半の義理母による激しい虐待のギャップが大きく、胸が締め付けられる思い。
このような虐待でいつも思うのは、加害者も苦しくて、多くは自身も虐待を受けているのだと言うこと。
だからこそ、早く虐待に対処して、周りも見ぬふりをせず、社会で対応して行きたいと思う。負の連鎖を少しづつでも減らしていきたい。
映画としては、ユーモアもあり、最後はスカッとして、事実を元にしているそうだけど、後味は悪くない仕上がり。
児相にもっと権限を!
とても見応えありました。
良い所に就職したいやる気のない児相のおじさんと
それしか頼ることの出来ない虐待されてる子どもたち。
これでフリは充分。
最初から分かってる弟を殺したと自供した姉と言う事実。
先に辛い事が待ってると分かってても
フリがしっかりしてて、
凶悪な義母と言う悪役として完璧なキャラクター。
目を伏せたくなる場面があるけど、
最後まで目が離せません。
最初から振ってあった傍観者と言う見殺しという罪も
効いてて映画としてとても上手くまとまってたと
思います。
とても悲しく辛いけど。
お隣の国の話ではあるけど、
児相にもっと権限を与えて欲しいと
心の底から思いました。
虐待モノは辛い😣
ジョンヨプは就職が決まってソウルに行ってしまうが、その間にダビンの弟は虐待で死んでしまう。自分を責めるジョンヨプ。わからなくもないが、やっと決まった好条件の就職先を断るなんて誰もしないだろう。だから自分を責めなくてもいい。
実際の事件とのこと、どこまで事実でどの辺りがフィクションかわからないけど、身近な大人がもう少しなんとか出来なかったものか、、、学校の先生もダビンが真剣に相談に行ってるのに帰ってしまうし、マンションの住人も知っていながら、気にしていながらも通報はしない。こういう韓国映画は他にもあるが、韓国の実情はどうなんだろうか。
結局、この義母も母親の愛情を知らずに大人になった様だ。(その事は裁判中に叫んだ言葉だけの表現で、詳しく語られていない)虐待の連鎖!
虐待の映画は観ていてやはり辛い。
子役の演技力の秀逸さ。そして、社会派実話映画をわかりやすく巧く伝えている傑作。
WOWOWにて視聴。
継母による児童虐待死を映画化した作品で、本当心が痛くなるような映画だった。
そりゃそうだ。実話なんだから。
虐待シーンは特に辛い。しかし、さすがは韓国映画、しっかりとその見るに堪えない虐待シーンも
表現している。
子役の子たちが相変わらず巧すぎる。弟・ミンジュン役のイ・ジュウォン君は、本当かわいらしく人懐っこい演技をしている。だからこそ、虐待とのコントラストが明確で感情移入しやすい。
姉ダビン役のチェ・ミョンビンさんも素晴らしい演技力だし、あとダビンの同級生のチャンホ役のイ・ロウンくんが凄く良い味を出している。
子役に良い味出してる、と思ったのは初めてかも。
でも、この子の優しさがこの映画の希望でした。
あとは、一番憎まれるべき役、虐待した張本人である継母役のユソン氏も称えられるべきだろう。
こんな憎まれ役をやるのは非常に辛いだろうが、あの裁判のシーンの感情的な演技は、
迫力があった。
ストーリーはわかりやすく、児童虐待がテーマながら、決して暗い作りではない。いや、むしろ、
コミカルなシーンも結構あり、希望も持てる映画である。
だからこそ、広く鑑賞されるであろうし、こういった痛々しい実話ベースの作品にもそれなりの配給を割けるのだろう。
恐れ入りました。劇場で見たかったです。
増えたのか、見えるようになったのか
主人公はいろんな資格を持っているのに、プライドが高く姉の家でごろごろしている。
バイトのつもりで児童相談所で働くことになるが、そこで知り合ったのが幼い姉弟で、継母に虐待されているようだ。
ソウルの弁護士事務所に勤めるようになり、しばらくは離れるのだが、弟の方が姉に殺されたとの報告に愕然とする。
世界中で問題になっているが、解決方法が悩ましい。
厳しくて、残酷で、だけど優しい物語
弁護士資格をはじめとして多くの資格を持っているけど、ぐうたらな男ジョンヨプ。姉夫婦と同居しているが、姉にせっつかれて児童福祉館で働くことに。冒頭のソウルの法律事務所面接試験にて、キティ事件の目撃者が有罪か無罪かという質問もストーリーに味付けをしていた。
日本でリメイクするなら星野源が適役か?って感じのイ・ドンフィ。幼い姉弟から「アジョシ」と慕われつつも面倒くさくなって、いいタイミングで法律事務所の就職が決まってしまう。しかし、虐待の疑いがあるにも拘わらず放っておいた自責の念が、弟ミンジュンの死によって沸々と煮えかえってくる。姉ダビンが犯人?そんなバカな・・・
継母であるジスクの鬼のような演技がたまらない。もう子供目線になってしまい、怖くてしょうがないのだ。腕に巻いていたゴムを髪留めにしたら最後、もう逃げられない・・・殴る、蹴る、怒鳴り声。アパートの隣人たちも気にはなってるけど手が付けられない。警察に電話しても、児童相談所職員がやってきて事情を聴くのみ・・・
伏線などもわかりやすく、サッカーのキーパーをつとめるジャンホがナイスプレイを決めるのは読めるし、ゴリラ君とママの写真、そして紙飛行機。全てが優しく響いてくる。それにしても、親権を盾にしてあからさまに罵倒を繰り返す両親。それに怯えて心配する近隣の人も手を出せないでいる様子がやるせない。ただ、担任の先生だけは日本からみるとちょっと無責任かな・・・
裁判のシーンがクライマックスにはなるものの、その前にダビンが鼓膜を破られたりあざを作ったりでバタンと倒れるところで泣いたもんだから、もう涙も枯れてしまいそうなくらいでした。そして、決定打のビデオでも・・・。ハッピーエンドっぽいのですが、ダビンにとっての弟の死は一生残りそうな傷になることだろう。それを想像したらまた涙。これだけ泣かされたのも久しぶり。
実話に基づいているとのこと、より一層胸が痛む物語。裁判のシーンでは...
実話に基づいているとのこと、より一層胸が痛む物語。裁判のシーンではいつしか自分が傍聴席に座っている心地だった。
姉弟の演技が素晴らしい。
子役の演技にやられた
韓国で実際にあった児童虐待事件をもとにした物語。弟を殺したとされた10歳の姉。彼女がやるはずないと信じた弁護士が虐待していた継母を刑事告訴する。
やはり子役の演技がうまい。姉役の子の演技でこの映画の評価が大きく左右されるところだが、はしゃぐ笑顔、怯える様、叫ぶ泣き顔、静かな泣き顔、どれも見事な演技だった。
話の展開としてもいい。主人公の変化・成長、閉ざされた子どもの心、虐待の証拠、うまく練られた脚本だった。児童虐待問題が年々深刻になっているのは韓国も似たような状況なんだな。
それにしてもエクストリーム・ジョブに出てた位イ・ドンフィのシリアスな演技に驚いた。演技が幅広いな。今後の出演作も気にしていきたい。
虐待事件の実話ベースだからといっても、ただ単に感動で終わらせないの...
虐待事件の実話ベースだからといっても、ただ単に感動で終わらせないのが凄い。
子供達が受ける恐怖や精神的なダメージの表現は当然予測できるのだが、加害者が抱えている問題も垣間見え、リアルで物語の深みが増す。
そして安堵出来ない判決、加害者の悪い事を悪いと思わない態度を見て、根本的な解決と子供の安心した生活の確保は始まったばかりで、裁判は入り口に過ぎないと感じる。
二人の女優による迫力の虐待シーン
被害者の10歳の少女ダビンを演じるチェ・ミョンビンと、加害者の継母カン・ジスクを演じるユソンの演技力が高すぎて、虐待シーンが怖いのなんの。
おしっこ漏らしそうなレベル。
独身時代はどちらかといえば清純派、結婚出産後は優しい人妻の役が多かったユソンが、瞬間でキレて子どもを殺す継母役をやるとは。
迫力が半端ない。
主人公の弁護士ジョンヨプ役のイ・ドンフィが印象に残らないくらい、この二人のインパクトは凄かった。
韓国で毎年数万の児童虐待事件が起き、多くは死に至るケースが多発している現状をテーマにし、2013年に実際に発生した'漆谷(チルゴク)継母児童虐待死亡事件'をベースにした作品。
少々いたたまれなくもあるが、いかに非道なことかを感じるのは、悪いことではない。
必見!
仕事の価値
継母から虐待される10歳の姉と7歳の弟に頼られた弁護士に成り立ての青年の話。
ロースクールを卒業し弁護士事務所で働くまでの腰掛けとして、児童福祉館に勤めていた青年のもとに、警察へ虐待の相談に行った少女の案件が舞い込み、少女とその弟と出会い懐かれていく展開。
見て見ぬふりや気付かないふり、上辺だけ気にしているふりで、誰一人手を差し伸べ様としない周辺の大人たち。
ただ、近所の人は通報したり助言をしたり証言したりするぐらいしか出来ないのも事実で複雑な思いになる。自分も言い訳がましいね。
実際の事件をモチーフにつくられているということを抜きにしても、事件としても、映画としてもありがちな話ではあるけれど、児童相談所然り、警察然り、法律上難しいところもあるのは判るものの、もう少し何とかならないものかと思うと共に、どうしてこんなことが出来るのかという怒りをおぼえる。
丁度日本でも虐待死に纏わる裁判があったばかりだしね…。
救いといえばそうだけど、良かったとは言えない物語と結末で、色々考えさせられると共に胸が痛くなった。
良心的な作品でした
暗いだけではなくユーモアもあり普通に楽しめる良心的な作品でした。
主役ももちろんですが悪役二人がとても上手です。しかし注目は子役の姉弟。後半の姉の姿は感情移入して泣いてしまうほど。^_^
韓国俳優の層の厚さがわかります。
裁判劇としては弱かったですが、ラストは嫌でも感動させられました。
無垢なる証人 程ではないですが、
韓国映画好きな方にはオススメします。
葛藤
67本目。
世界共通の問題。
テレビで報じられる度に、切ない気持ちになる。
何も出来ない自分に無力さを感じる。
で最初の入り方に意表をつかれ、笑っていいのか迷ってしまうけど、周りは結構受けてる。
だから話が進むにつれ余計に切なく、そして怒りを覚える。
でも作品を観てる人の感情は皆一緒だから、妙な一体感を感じたりで。
傍観者の罪
機内にて鑑賞。
実話ベースとのことですが、実際の事件のことは知らずに観ました。
幼い姉弟の元に継母が突然やってくる。優しく微笑む継母に、「お母さんがきてくれた」と喜ぶ様子に、早くも胸が痛む。
虐待をする前に継母がする、ある仕草。静かな動きの中に、これから起こる暴力の予感があり、観ているこちらの胃が痛む思いに。
主人公の弁護士は、最初から正義感に溢れていたわけではなく、冒頭に展開する持論が後半に効いている。
日本でも虐待が見過ごされ、たらい回しにされる事件が後を絶たないが、脚色なのか、はたまた韓国ではそれが普通なのか、とにもかくにも周囲の大人たちの見て見ぬふりには腹が立って仕方ない。
幼い少女ダビンの健気さが、だんだんと大人への失望に変わっていくさまがとてもリアルで、息苦しくなるくらいの素晴らしい演技でした。
直接的に痛い描写はそれほど多くはないですが、抑えた表現が、むしろ恐怖をしみじみと感じさせます。
ぐいぐいと引き込まれる作品でしたが、胸が苦しくて二度は観られないかも。
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